玉ねぎの種をまいたのは8月20日。
玉ねぎの定植は種まきから50日です。
50日で根が活性化します。
玉ねぎは種まきに時期も重要です、
速く蒔きすぎたらトウが立ちます、つまりネギ坊主が出て種ができてしまいます。
ネギ坊主が出ると、収穫後に一番内側のネギ坊主が出た茎から腐っていきます、商品になりませんし、保存もできません。
暖かいところでは問題ではないのでしょうが、寒い大鹿村では種まきが遅れたら冬を越しません。
玉ねぎの苗を作るのは非常に難しいのです。
玉ねぎは芽が出にくい種です。
普通に蒔いて半分芽が出るといいところです。
多分土地によるんだとは思います。
酸性では芽が出ないので、種をまくところは、灰とか石灰ヲまきます。
肥料も結構入れます。
それでも普通売っている苗の半分くらいの大きさの苗しかできません。
そのため、冬越しできる玉ねぎの苗は半分くらいです。
最近は雪が降らないので、ほぼ枯れてしまうときもあります。
雪が降ると雪の下は温度が一定だし、土も持ち上げられません。
春になると、玉ねぎの苗はほとんど地上に放り出されてます。
土が凍ると地面は持ちあがります。
氷が解けると地面は下がりますが、持ち上げられた玉ねぎの苗は一緒には下がりません。
春先には再度苗を埋めるか、上から踏んでいきます。
それでようやく半分生き残るのです。
そもそも玉ねぎの栽培には向いていないのです。
北海道では春に種をまきます。
春まきの種は品種が違います。
長野県では手に入りません。
なにしろふりだしのある1200メーター、畑のある1500メーターには誰も住んでいませんし、その高度には畑もほとんどありません。
大鹿村でも私たちだけ条件が違うのです。
小麦も同じです。
今年は一番下の国道近くの畑で玉ねぎを試しに栽培します。
大鹿村では玉ねぎができる畑はあまりありません、玉ねぎができるような畑にするのに10年近くかかります。
もし大鹿村で、初めから玉ねぎがよく出来る畑だったら、あなたはラッキーです。
多分暖かいところでは全然違うと思います。