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畑の追われていた仕事は一応終わりました。
ほうれん草、キャベツ、白菜を収穫して、キャベツの葉っぱ、セロリの脇芽をヤギのエサとして取り、畑にはもう収穫するものは残っていません。
ようやくここまで来ました。
例年の1か月遅れ。
昨年までは手伝いの人がいてくれてたので、何とかなっていたのですが、私たち夫婦だけではこんなになってしまうことがわかりました。
来年は規模を大幅に縮小しなければならないでしょう。
ふりだし塾は年々来る人が減り今年は3人だけ、それも春に来ただけで、それ以降は一人も来ません。
ふりだし塾の問題ではなく、今の世の中では自給自足を本格的にやりたい人がいなくなってしまったみたいです。
それと同時に、ポットン便所とか、虫とか、寝具とか、宿舎なんかも今の人たちには無理なんでしょう。
あと何年か先の本格的な経済崩壊で、生活ができなくなるまで自給自足はほとんどの人たちにとって、やってみたいけど自分にはちょっときついなあと言う事みたいです。
皆さん現状維持か、田舎生活も街の近くの田舎で、ちょっとした自給をやりながら、おしゃれでスローで楽なスタイルで生きたいのでしょう。
まあ仕方ないでしょう。
最近はここで書く気もだんだん衰えて来てます。
ふりだし塾は終わってるようにも感じられますが、看板は下ろしません。
何年か後にはまた自給自足が見直される時が来ると思ってるためです。
とりあえず来年は一人も来ないことを前提に仕事の予定を組んでいきます。 -
稲を干していたハザの回収。
長らく放置していたハザを回収しました。
一部は田んぼの中に放置したままで、残りのモノも田んぼの畔までは持って行ったのですが、その後は仕事に追われ、今日ようやく回収が終わりました。
田んぼの作業はこれでもまだ終わりではありません。
まだ荒起こしが残ってます。
大豆とそばを作ってた田んぼで、大豆が4そくとそばを全部刈り取りしたまま置きっぱなしになってました。
今日防鳥の大邱巣を回収している時に見つけました。
ソバはほとんど取りに食べられていて、蒔いた種より少ない収穫になりそうです。
ソバは種を大鹿村に慣らすために種用にだけ作ってます。
干し柿用ののカキの最後の残りを取りました。
何度も凍って、柔らかくなったカキですが、かなり柔らかくなっても皮はむけます。
今年は干し柿用のカキは不作であまりたくさん干し柿はできません。
この村でも、多くの田舎でもそうですが、どの家にもほぼ全部に渋柿の木があります。
昔は干し柿が一番簡単な甘みの確保だったので、どの家でも必ず干し柿は作っていました。
干し柿を干している家の風景はいいものです。
今年はどういうわけか、カキがなかなか色がつかなかったので、木に置いたままにしてると凍ってしまいました。
種から育てたカキなんですが、この村には向いてないのかもしれません。
急きょ、この村の渋柿の木の種をカキの木の横に蒔きましたが、このカキが大きくなってカキがある程度取れるようになるまでには10年はかかります。
どうして果物の木は接ぎ木苗しかないのかは、この理由のためです。
カキの種でもどの果物の種でも、蒔いてから収穫までに最低でも3-5年かかります。
種からの栽培では親の木と同じものはできません。
人間でも親子は全然違うケースは結構あります。
親に似てないケースの方が大きいのです。
時間をかけて果物を種から育てても、いいものができないケースの方が大きいのです。
種から果物を育てようとする場合は気を付けてください。 -
ムロに野菜を入れる。
室は(ムロ)と読みます。
地面に穴を掘り、冬季の野菜を保存するところです。
昔は地面を掘ったままだったのですが、それでは年月を経ると壁が崩れてきます。
ふりだしには室は2か所あります。
1か所は主にヤギのエサであるビートと人参が入ってます。
この室は穴を掘った後四隅に柱を入れて、上部だけ木で枠を作り、ふたはコンパネを置いているだけです。
3年前に大幅に崩れ、周りをコンパネで囲いましたが今年又壁が崩れ、応急処置で今年は何とかします。
来年までには新しい室を作らないとダメなんですが、冬はコンクリートが凍ってしまうので養生しながら作らなくてはダメなので、今年の冬に新しい室が掘れるかはわかりません。
今までは室は人力で掘りました。
そんなに大きくない室でも、人力で掘るとなると大変です。
なにしろ、掘った土は、室のすぐ横に出していきますが、この土がどんどん高くなって、掘った土を上げるのが、室が深くなるにつれて厳しくなります。
これがもう一人いると非常に楽です。
掘った土を上にあげてくれて、土は少し遠いところに捨てることができます。
何しろムロは最低でも3メーターほど掘らなければなりません。
一人で掘ると2メーターぐらいまでは何とか土を出せますが、それより深くなるとこれが結構大変なのです。
げたは壁を階段状に掘って行き、この階段を利用して土を出しながら、掘って行く方法で室を掘りました。
最後にこの階段を崩して室は完成です。
結構時間はかかります。
体力もいります。
今は人力では掘れません。
機械で掘ります。
小さい穴なら1時間を掛かりません。
機械は恐ろしいです。
人力なら3日はかかります。
これ頑張ってですよ。もう1か所の室は家の中にあります。
これは結構大きい室です。
ちょっとした地下室と言ってもいいくらいです。
この室は家で使う野菜用です。
ジャガイモ、ヤーコン、ニンジン、大根などが入ります。
この家の室は家のちょうど真ん中の貯蔵庫の地下にあります。
周りはブロックで囲まれてます。
この室自体が家の基礎の一部でもあります。
そのため作るのには結構時間をかけました。
本当にきつくて泣きたくなるほど大変でした。
この室はブロックで壁を作るのですが、ブロックで壁を作るためには、壁の横に隙間が必要なのです。
そのため必要な空間よりも広い面積の穴を掘らなければなりません。
今見てもこんな穴をよく掘ったもんだと思います。
個の穴掘りのつらさは、穴掘りをした人にしかわかりません。
やったことが無い人にいくら言っても、このキツサのリアリティーはわからないと思います。余談ですが、大鹿村では私たちが来た当座は死んだ人を土葬してました。
当然ですが、手で穴を掘ります。
穴掘りは3人ぐらいで掘ります。
人間用の棺桶が入る穴を掘るのでも、3人がかりで掘るのですよ。
この穴掘りの人たちは、穴掘りしかやりません。
きつい仕事なのでほかの仕事と併用は無理なのです。
室の穴はこの穴の何倍も広いし、尚且つ深いのです。
その土地の土質にもよりますが、普通は結構石が多くて、なかなか掘り進めません。
スコップでスコスコなんて簡単に掘れるもんではないんですよ。
家を作るときは、基礎も穴掘り、便所も穴掘り、風呂も穴掘り、こたつも穴掘り、室も穴掘りと、基礎の部分では本当にたくさんの穴を掘らなければなりません。
そのため、ほとんどの自分で家を作る人でも、基礎はプロに任せるのです。
技術もいりますから。
自分で基礎から、その前の木を切って、根っこう抜いて、土をまあまあ平らにして、それから基礎ですよ。
こんなの普通はやりませんし、できません。このようにして作った室です。
寒冷地では室は非常に大事なのです。
春までの野菜の保存は、昔は命がかかっていたのです。
春までの冬季の食糧に確保が命がけだったのです。
冬場の食糧を十分に確保できなければ、誰かが死ななければならなかったのです。
家畜も同じです。
春までのエサが無いと家畜も生きれません。
春までのエサが十分でない場合は、家畜は殺されます。
昔の自給は本当に大変だったんですよ。
そのために、できるだけ大きな室を掘るんですよ。
今までいろんな家の室を見てきましたが、とんでもない規模の室もあるんですよ。
中で住めるぐらいの室もあります。
サツマイモなんかは深い室でないと冬を越せないのです。
サツマイモ用に室の中にまた別の穴があったりします。
サツマイモは5度以下になると腐ります。 -
雑穀類の脱穀が終わりました。
収穫して干したままの雑穀類を脱穀しました。
ヒエ、アワ、高キビ、小麦2種類の5種類です。
機械の脱穀機で脱穀しました。
雑穀類は足踏み脱穀機を使うのが普通なんですが、時間がありません。
足踏みでやると、5-10倍時間がかかります。
その上非常に疲れます。
足踏みでは、まず脱穀します。
その後に、ふるいにかけ大まかな葉っぱ類を除きます。
それを今度は唐箕にかけます。
機械はこれを一気にやってしまいます。
機械は早いのですが、ロスがたくさん出ます。
脱穀機は米用なので、軽い雑穀類は普通にやるとかなり飛ばされてしまいます。
その上、雑穀の種類が変わるたびに、機械の中に残った雑穀が次の種類の脱穀が始まると混ざってしまいます。
雑穀類は精製する時間が違うので、一緒には精製できません。
売る場合はもっと問題が出ます。
今回は小麦もやってるので、小麦が混ざるとアレルギーの人に問題が出ます。
少量でも大事になることがあるので、後で丁寧に分けなければなりません。
雑穀類は精製の段階でもかなりロスが出ます。
籾摺りも米用のモノを使うのでかなり飛んでしまいます。
籾摺りの場合は、飛んだものは鶏のエサにするので大丈夫なんですが、脱穀の時のモノは回収しません。
雑穀類は栽培の段階から、取りにやられ、刈取りの時にぽろぽろ落ち、干して脱穀の時にまた落ちて、脱穀でまたヘリ、もにすりでまた減ります。
最終的には半分以上がロスします。
最近は鳥の害も大きいので7-8割無くなるときも多いです。
雑穀類を作り続けるのは本当に大変なのです。
それでも雑穀類の栽培はやめれません。
畑の連作障害回避が一つ、ヤギのエサの確保が一つ、当然ですが食べるためにも作らなければなりません。
種を切らさないためにも作り続けなくてはなりません。
この雑穀の脱穀で追われる仕事は一段落です。
畑にはもうほとんど作物は残っていません。
明日は休みます。
ようやく休むことができます。
1日ですが。 -
ビニールハウスの後片付け。冬のビニールハウスで野菜を作ります。
家の横のビニールハウスはトマトときゅうりとパプリカとメロンを作ってました。
これを片付けて、ゴボウとネギを収穫したものを植えます。
ゴボウはそのまま保存できます。
ネギは何と太くなります。
その他にほうれん草と菜っ葉を蒔き、レタスの苗を作り始めます。
ほうれん草は今からでも芽をだし、2-3月に食べれる大きさになります、
水をやるのが結構大変です。
水のホースはすぐに凍るので、水道からジョウロで水を運びます。
これが結構面倒で時間がかかります。
ビニールハウスでの冬の野菜作りは、この長野県の山奥でも可能です。
北海道でも可能だそうです。
もちろん無加温です。
ビニールハウスは2月から苗作りの場所にもなります。
苗作りはマットでの加温します。 -
野菜ありがとうございました
返信が遅れましたが、野菜ありがとうございました!
最近は、加速して日本が沈没していきますね。
まじで畑を早く始めなくてはと思ってはいるのですが、、 -
上の畑の今朝の最低気温マイナス7度、夕方4時の気温0度。
もう真冬の気温になってきました。
今日はゴボウ掘り。
ふりだしでは大浦ゴボウを作ってます。
大浦ゴボウは長さは30センチくらいですが、太さは結構太くなります。
味は最高にうまいです。
この30センチのごぼうでさえ掘るのは大変です。
畑の耕土は約20-30センチ。
スコップが約20センチ。
スコップを目いっぱいゴボウの横に入れます。
ゆっくりとゴボウを浮かしていきます。
20センチの所に傷がつくか、そこで切れてしまいますが気にしません。
ゴボウを丁寧に掘る余裕はありません。
プロのごぼう農家は、ゴボウを掘る機械を使います。
手で掘っていたのでは採算割れです。
少量多品目栽培農家の最大の問題がこれです。
機械化ができないのです。
すべて手作業でやりながら、機械化された安い農産物と競争しなければならないのです。
無農薬多品種栽培はゆえに収入は多くはなりません。
最低賃金以下の稼ぎが普通です。
これでは若い後継者が出ないのも無理はありません。
何時になれば労働相当の収入が確保されるようになるのでしょう。
インチキ有機野菜を作れば収入は十分入ります。
除草剤さえ使えば有機農業は食べていけるどころか、結構稼げる農業になります。
ちょっと我慢してインチキすれば生活も楽にやっていけるのですが、それもできません。
日本においては無農薬農家には将来性はありません。
それゆえ絶滅危惧の危機的状況です。
こんなに働いて、こんなに低い収入で、若い人たちがやるはずはありません。
自給自足も絶滅危惧種です。
ふりだし塾にも人は来ません。
さみしいですね。 -
畑にシカが入る。
ほうれん草とビートの葉っぱが食べられてるので気が付きました、
気が付くと大量に食べられてました。
収穫に気を取られて発見が遅れました。
長らくシカの被害はなかったのですが、畑の周りの柵もあちこちに不備が広がってます。
畑の柵は3軒の農家の共同です。
今回は隣の人の柵の部分からシカは入ってます。
そうかといって、隣の人が柵を治すまで待ってるわけにはいきません。
急きょビニールひもを張りましたが、これが効くかどうかはわかりません。
田舎はシカの獣害で困ってます。
街の人はシカがかわいそうと言いますが、人間はかわいそうではないんでしょうか。
このままシカが増えれば、田舎は農業が立ち行かなくなり、田舎はますます人口が減ってしまいます。
今でも獣害対策費用の増大は、田舎の農業の衰退の大きな原因です。
対策の費用も大変ですが、人的な時間の問題も大きいのです。
それでなくても収入が低いのに、ますます収入は減るうえに、獣害対策の時間は増えていきます。
シカが増えると、しかも困ります。
シカは増え続けているので、そのうち自分たちで食べるエサはなくなってしまいます。
これはシカだけの問題ではありません。
シカのエサは他の草食動物と共通です。
シカのエサが無くなるということは、他の草食動物のエサもなくなります。
このままシカが増え続けると、彼らには悲劇が待ち受けてます。
その前に人間もかなりの被害をこうむることになります。
かなりの田舎の村や町の部分が人が済めなくなるでしょう。
これはサルもくまも、イノシシも同じ問題です。
小さな自治体や山に近い集落は、獣害対策費だけでも大きな負担です。
大鹿村の獣害対策費は1億円を超えています。
税収は2億円弱の村ですよ。
いかにこの獣害が村の財政を圧迫してるかがわかるでしょう。
もちろんこの大鹿村でも大部分の人は人口密集地に住んでるので、実感はないとは思います。
環境破壊も彼らには実感はないと思います。
大鹿村でもそうなので、政府の農水省のお役人には、この田舎の実感は絶対に伝わりません。
つまり、状況は絶望的であるのです。
あっちを向いてもこっちを向いても状況は絶望的です。
このまま行くとどうなるのかはほとんど人は関心を持っていません。
それでも状況はどんどん進んでいきます。
この先どうなるのでしょう。 -
運を上げるにはどうすればいいのか。
「悪魔とのおしゃべり」の続きです。
これ面白いですよ。
運とは自分が何もしなくてもなることですよね。
運の反対は自分でやる、つまり自力です。
運の上げるセミナーとか、本がいっぱいありますが、げたは基本的にこれらには興味はありません。
何故なら運を上げるのは不可能だと思っていました。
この本によると自力で頑張るほど運はなくなるそうです。
理屈では運の反対は自力ですから、自力を少なくすればするほど運は増える。
つまり自力50パーセントなら、運は50パーセント。
自力20パーセントなら運は80パーセント。
自力0パーセントなら、運は1000パーセント。
反対に自力100パーセントなら運は0パーセント。
これどう思います。
げたにはただの屁理屈に思われますが、面白い意見だとは思いますし、一理はあると思います。
信じて自分の努力とか頑張りを止めてみるのも面白いとは思います。
げたはもともと努力とか頑張るのは苦手ではあります。
それでもやらないとダメなときはやります。
人生はそうは簡単には行かないモノなんだと思ってます。
簡単かもしれませんが、あまり深く考えるのは面倒なのです。
面倒が嫌いが一番前面に出ます。
多分、自力だと思ってることの大部分は自力ではないでしょうが。
ただ頑張ればかえってダメなことはよくあります。
げたは自分は運の非常にいい人間だと思ってます。
宝くじは当たりませんが。 -
ラッカセイの収穫が終わりました。
長年ラッカセイを作ってきましたが、ネズミにやられずに収穫できたのは初めてです。
大鹿村はほとんどの畑が山と接しています、山から大量の鼠が来るので、今までラッカセイが収穫できたことはほとんどありません。
それでも毎年ラッカセイは作ってたのですが、今年はEMの結界のやり方をやってみたら、ネズミは来ませんでした。
ラッカセイは結構たくさん収穫できるのを初めて知りました。
収穫をしていくと、土の中にたくさんのピーナッツが残るので収穫に時間がかかってました。
ところが今日掘った場所は、まだ株の緑も残っている状態でした。
掘ってみると実はほぼ全部株についてきました。
昨日雨が降ったのと、スコップで全体を一度土を上げてはあります。
今までの株はすでに枯れてしまっていたので、実が土の中に残ったみたいです。
これで下の畑の収穫はほぼ終わりました。
まだ田んぼの大豆の収穫が残ってますが、上の畑の人参、ビート、ゴボウ、ネギ、ホウレン草の収穫が先です。
上の畑の収穫はあと4-5日かかるでしょう。
そのあと大豆の収穫に2-3日,それで収穫は終わります。
その後に麦からはじまった雑穀類の脱穀が始まります。
アワ、ヒエ、高キビ、大豆、これがメインの雑穀類です。
豆類は冬の間にゆっくりと殻から外していきます。
今月いっぱいは追いまくられの状態は続きそうです。
マルチ剥がしや、支柱の撤去は出来そうにありません。
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