忘れていた家の稲を刈りました。
何しろ肥料も入れずに、代掻きもせず、田植えをしただけでその後はまったく忘れ去られていました。
何とか米はついてます。
こんなんでも何とか稲は作れる証明ではあります。
ただし収量は見込めません。
ハザ架けしたまま忘れていた、自然農の稲もこのままでは、雨の間隔が短すぎて、いつになったら脱穀できるかわからないので、屋根の下のハザに移動しました。
屋根の下のハザを持っていないと、こういうケースはどうしようもありません。
透明トタンの屋根のハザは、ふりだしのように色んな仕事が重なり、晴が何日続いたら脱穀という事ができないので絶対必要です。
麦なんかは収穫期が梅雨時なので、屋根下のハザが無いと穂のまま芽が出てきてしまいます。
芽が出た麦は使い物になりません。
屋根下のハザは今朝まで大豆がかかっていました。
大豆はトマトが終わったハウスに移動です。
大豆の脱穀はまだ先になります。
大豆の脱穀は順調に仕事が進んで12月になってからです。
今年は異常に暖かなので、まだ畑は白菜もキャベツもほうれん草も、ダイコンでさえ残っています。
普段の年では1月中旬には畑には何の作物もありません。
昨日から2日連続で干し柿を作っています。
昨日は午前中は干し柿の皮むき機が無かったので手でむいてたのですが、午後から皮むき機が来て時間は早くなりました。
干し柿の規模はコンテナ3個分。
結構な量なんですよ。
干すのも時間がかかります。
専用のヒモを使います。
このヒモは先端の部分がよりがありません。
先端だけ引っ掛けられるようになっています。
この穴の中に紐を通して、と通したヒモに柿のへたの軸というか、茎の部分を引っ掛けます。
つまり、一番先端にまず柿を結びます。
その後そのヒモを吊り下げて結びます。
皮をむいた柿を上から引っ掛けていきます。
1個づつ結んでいくわけには行きません。
時間がかかりすぎます。
まさに引っ掛けていくのです。
柿を右手で持って、へたの茎をヒモでくるりと蒔いていきます。
これは多分分らないでしょう。
よほどの文章能力があり、なおかつ干し柿を干した経験がある人しか分らないでしょう。
ともかく時間がかかります。
風景としては、干し柿がずらりと釣り下がった風景はいいものです。
午前は唐箕かけ。
唐箕は昨年から金属製の新しいものを使ってます。
過去には3台ほど木の唐箕を使ってましたが、木の唐箕は下の蓋がうまく作動しなくなったり、隙間が開いたりでした。
他の部分も壊れやすく、結局3台とも壊れて使えなくなってしまいました。
新しい金属製の唐箕はまあまあです。
使い勝手はいいです。
唐箕は簡単に考えてると思いますが、厳格に言うと意外に難しいものです。
物によって回転のスピードを調節しなければなりません。
軽いものを強く回転させてやると、使えるものまで飛んでいってしまいます。
スピードが遅いとごみが一緒に落ちてきます。
唐箕は1種類終わるたびに、ブロアーで掃除します。
掃除がいい加減だと前のものが次のものに混ざってしまいます。
自家用ではそれほど問題ないでしょうが、売る場合は他のものは混ぜる事が出来ません。
特に最近はアトピーの方が雑穀類を買っていかれますが、小麦なんかが混ざると問題になります。
午後は花豆とカブ、キャベツの収穫。
花豆は成長が遅れたので半分以上が緑のままで終わってしまいました。
大幅な減収です。
ほぼ1日かかりました。
菊芋は掘るだけです。
昨年掘った残りの芋で今年も出来ます。
作物の優等生です。
みんなこうだったら楽なんですけど。
こんな簡単でおいしくて、なおかつ健康にいい。
是非菊芋を栽培してください。
買った菊芋を、春に植えるだけでいいのです。
げたは庭仕事。
しだれ桜の枝を上に伸ばして止める仕事。
結構大変なのです。
枝の先端がしだれてるので、棒を立て、その棒に枝の先端を結びます。
このまま何年か置いていると、枝は上に上がったまま太くなります。
普通は大きくなった枝垂桜ではやらないのでしょうが、あまりにも強いしだれ性の桜なので強引に真ん中を3箇所ほど持ち上げました。
高いうえに不安定な場所での作業なので恐怖です。
3年ぐらいすると、安定した樹勢になるでしょう。
しだれの花木は大きくするまでに何回もこの作業を繰り返します。
何もしないと前々上に伸びていかないのです。
種類によって楽に出来るのと、手間がかかるのがあります。
きれいなしだれ桜を見るのには、結構手間がかかるのです。
みょうがが枯れたので、枯れた茎を集めました。
今年はみょうがの茎でぞうりを作る予定です。
マコモでも作ってみようと思っています。
昨日はニンジンの収穫、その前もニンジン、その前は大豆とケツメイシ。
毎日収穫です。
土曜日の夜にライブの食事のお店。
日曜日は産業文化祭で八百屋の出店。
州に2回のイベントはきついです。
イベントは当日だけではすみません。
準備と後始末で2日は本来の仕事は出来ません。
2日連続はもうどうすればいいのか分かりません。
大鹿村はライブが本当に多いのです。
今日もライブがあるのですがさすがに行けません。
仕事はニンジン、ネギ、白菜の収穫。
今日は出店の準備で野菜を取りに行き、その後は荷物を車に乗せ、その他の準備。
秋の陽だまりマーケットは、八百屋と食事の店の2店の出店なので準備が大変です。
今年は暖冬なので畑にまだたくさんの野菜が残っています。
月曜からは残った野菜を順次収穫していきます。
白菜がまだ大部分が結球してません。
ダイコンも2段目が大きくなってません。
それでも収穫は収穫です。
あまり遅らすことは出来ません。
1週間後の産業文化祭でも出店するので、それまで畑においておきたいのですが、気温しだいです。
今日は他に干し柿の柿の皮をむきました。
今年は柿のなりが少ないので、たくさんはありません。
柿の木はまだ小さい木ばかりなので、干し柿をたくさん作れるようになるのはまだまだ先です。
何しろ柿8年です。
時間がかかります。
タカキビを収穫しました。
霜ですべての雑穀類はすでに枯れています。
総じて雑穀類は収量は悪いです。
夏の悪天候のために半作くらいのものが多いです。
ほとんどの作物は成長が遅れ気味です。
白菜の大部分は未だに結球してません。
今年は白菜は売れないかもしれません。
キャベツも半分くらいがまだ収穫でき無い状態です。
ダイコン,カブは種まきを早めてるので何とかなりそうです。
気候が比較的暖かなため、といっても寒いのですが、収穫時期が遅らすことが出来そうです。
1週間収穫を遅らせることが出来れば、収量は20パーセントぐらいは上がると思われます。
収穫を遅らすと作物が凍って全滅の可能性もあるので、これはこれで大変なのです。
どこいらで収穫するかがポイントなのですが、判断は非常に難しいのです。
過去に何回も全滅してるので、半分くらいは収穫してから、残り半分で様子を見ます。
少し凍るまで我慢するのは胃に悪いのですよ。
種まきを早くすると虫と病気でやられてしまうのであまり早める事もできません。
早く収穫できたとしても保存が利きません。
難しいですね。
今日のほかの仕事は金時マメ、大豆、ほうき草、ゴボウ、エゴマを収穫しました。
漬物用の高菜も取りました。
明日は高菜を漬けます。
高菜も少しは霜に当てたほうがおいしくなるので霜には当てますが、あまり強い霜だと周りの一番大きな葉っぱから枯れていきます。
強い霜に当たった高菜は葉っぱから水分が抜けてスカスカの漬物になります。
今年はまあまあです。
一番端っこの葉は少し痛んでいます。
全体でも少し痛んでるかもしれません。
漬けて、出来てから食べてみないとわからないところもあります。
漬物もあまり早く漬けると、暖かさのために急激に古漬けになってしまいます。
高菜は暖かい所の作物のために、寒い所はむいてないのです。
は朝からコキビの刈り取り、うるち粟の刈り取り、金時マメの収穫、トマトの収穫、午後はヒエの脱穀、げたはトウモロコシの柵の撤収。
ふりだしではアワはうるちとモチを栽培してます。
うるちは普通の食べる用、もちはモチ用です。
コキビはモチ、ヒエとタカキビは不明です。
うるちのものを餅にするときはもち米を半分混ぜてモチにします。
トウモロコシの柵は電柵4段、の後ろに獣害用の網を張って2重にしてます。
別の畑は下にトタンの古いものを張り巡らし、その上を網を張ってます。
両方とも今の所獣害はありません。
トウモロコシは連作が出来ないので、これらの設備は毎年くみ上げ、毎年解体します。
大変な作業ですがこれら無しでトウモロコシの収穫はありません。
お隣の何にも対策して無い畑は毎年出荷する量より食べられる量の方が多いです。
大変な作業であり、また経費もかかりますが、半分以上も獣にやるわけには行きません。
またこの時間と経費のために作物の値段を上げることは出来ません。
お客には関係ないのです。
多くの産地では獣害対策無しでトウモロコシはできます。
対策しないと作れない産地は、ただ負けるだけです。
経費が多くなってもその経費を作物の値段には転化できないのです。
人口が少ない地域ほど獣害は多いのです。
それゆえ、人口の少ないところはもっと人口は減ります。
政府は過疎地を切り捨てようとしています。
地方創生とは名ばかりで、政策の多くは過疎切捨て策です。
弱者はそり弱者になります。
弱者切捨てです。
資本主義ではこれは当たり前です。
何しろ儲けた人の勝ち、強いほうの勝ちなのです。
そのために色んな規制があるわけです。
資本主義に規制は必要なのです。
そうしないと強い人たちが暴走します。
規制緩和というのはこういうことなんですよ。
何にも知らない街の人達は規制緩和といえばいいことのように思っていますが、弱者にとっては強いものとハンディ無しで闘えというもので、戦いになりません。
これから地方の多くの場所で、地域がボロボロになっていくのです。
資本主義の暴走です。
これ以上地方をぼろぼろにして、日本はどのような未来を望んでいるのでしょうか。
街に住む人たちは、自分たちだけで生きていけると思ってるみたいですが、国土の自然が荒廃すると,街にも影響は大いにあります。
田舎無しで街は存続できません。
そのうちに分るでしょう。
いまは街のライフをエンジョイしていてください。
足踏み脱穀機の登場です。
雑穀類は基本足踏みで脱穀します。
簡単なようで意外とうまくやるのは難しいのですよ。
それに長時間やるのは大変です。
何しろ人力は体力が要ります。
ドラムを足で回すのですが、この回す速度が大事です。
遅すぎると落ちなかったり時間がかかります。
早すぎると穂だけ飛んで行ったり、葉っぱなどが増えてしまいます。
穂だけ飛ぶと、最後のふるいの作業で穂から実を落とさなければなりません。
ふりだしでは基本二人一組での作業です。
ふるいは2種類の目の大きさを使うときと、1種類のときがあります。
ヒエは中くらいの目一つでやれます。マメなどは葉っぱとか茎とかが多いので最初に粗い目のふるいを使い、その後に細かい目のふるいを使います。
土が混ざった場合は、もっと細かな目のふるいを使います。
ふりだしには約10種類のふるいがあります。
大きなふるいは結構高いので、5000円くらいだったように思います。
全部そろえるのはお金がかかります。
機械の脱穀機は足踏み脱穀機とふるいの作業と、唐箕の作業を一気にやってしまいます。
手での作業の10倍なんてモンじゃなくて、20倍くらい早いのです。
機械は馬鹿に出来ませんよ。
米を3反作ってますが、これを足踏み脱穀機でやると何日かかるか分りません。
機械でも二日かかります。
やはり10倍くらいかな。
はっきりとはしませんが全然違うのだけは確かです。
足踏みは1反が限度でしょう。
もちろん世の中にはすごい人は一杯います。
中には1町歩の田んぼの米を足踏み脱穀機で脱穀してる人もいるかもしれません。
いないかな。無理だろうね。
ただ足踏み脱穀機もなれると結構早くやれます。
ただ一定以上早くやると穂がポンポン飛んでいきます。
昔は勢いがあったのでやたら早く足踏み脱穀機をやれるのが自慢だったのですが、早いばかりで結構雑にやっていたように思います。
足踏みのいいところは細かく見てやれるので歩留まりがいいのです。
機械は基本を外れるとうまく脱粒しませんので、どうしても残ったり飛んで行ったりと、歩留まりが悪いケースが出ます。
とくに、稲刈り機の調子が悪くて茎の部分の長さがなくて、結束部分に穂がたくさんあるケースもあります。
これはもちろん足踏みでも難しいのですが、足踏みの場合は止まって何とかするなんて事も出来ます。
機械は止まれないのです。
人間も結構機械と一体化するので、止まれなくなるのです。
今日は午前中は新米の籾摺り。
籾摺り機は普通は大きくて重いのですが、ふりだしの籾摺り機ミニダップは軽いのです。
一人で持ち上げて運べます。
値段は新品で10万ちょっとだったのですが現在はもう少し高くなってるかもしれません。
最近はミニダップを買う人が増えてきました。
自分の家にに籾摺り機があると無いでは大きな違いがあります。
米の保存は基本籾での保存です。
玄米にすると1年ぐらいしか保存できませんが。
モミだと最低でも5年は大丈夫です。
10年保存したモミの米を食べた事もあります。
大丈夫でしたよ。
アジは変になってませんでした。
普通に食べれました。
ただし、大鹿村は寒い所なので、東京とかでそれだけ保存できるかどうかは分りません。
大丈夫だとは思いますが。
玄米でも密封すると50年でも持つそうです。
モミだと密封すると100年は持つわけです。
