今年は早めに稲刈りしたので、早めに稲の脱穀が終わりました。
最近は10月の天気が安定しません。
昔は10月は秋晴れと言う言葉があるほど晴れていたのですが、最近は雨ばかりです。
村でもほとんど人は早刈りして、早めに脱穀してます。
この時期に終わらないと、台風は来るは、雨が3日に1回は降るわで、下手をすると1か月近く脱穀ができなくなります。
場合によっては、米が発芽してしまいます。
稲の早刈りはそれほど問題はありません。
緑のコメが増えますが、緑のコメは意外とおいしいんです。
それよりも刈取りが遅れる方が大問題です。
精神的にも落ち着かないのです。
米の脱穀まで気は抜けないので、1か月ばかり余分に気を持続しなければなりません。
これは結構きついのです。
脱穀が終わると本当に落ち着きます。
もう後は、つまり他の野菜や、雑穀類がどうなっても、来年まで食には困らないわけです。
ようやく終わりました。
それでも仕事は山積みです。
どうしようもありません。
何からやっていいか解らないぐらいです。
精神的にも結構来てるみたいです。
全部やるのは絶対無理なので、どれをやって、どれをやらないかなんですが。
その判断もできないので、とりあえず、一番やらないとダメと思われる仕事からやっていってます。
アワを刈り取りしてます。
ふりだしのアワは昔の品種なので、丈は高いし、長さはバラバラです。
最近の新しい品種は、丈が短くなり、長さもそろってます。
最近の品種だと「しなのあわだち」がそうです、うるちですが。
ふりだしのアワはモチです。
長さがそろってなくて、尚且つ長いので、刈取りは1本1本長さをそろえて、尚且つ短く刈り取った行きます。
丈が長いので、ちょっとの風ですぐに倒れてしまいます。
周りに2段の紐を張って、倒れないようにしてますが、それでも倒れます。
少し倒れるとすぐに鳥とネズミに食べられてしまいます。
アワは脱穀も大変です。
なかなか脱粒しないので足踏み脱穀機では脱穀できません。
前はたたいたり,箕の中で手でこすって脱粒してたのですが、昨年から米用の脱穀機で脱穀してます。
アワは何かと手間がかかるので、げたとしては作りたくないのですが、ひろみは粟餅が食べたいので何としても作り続けたいみたいです。
もう何年もアワはやめたいと言ってますが、止めさせてもらえません。
夫婦は大変なんですよ、片方が譲らないと、もう片方が折れるしか仕方ないのです。
げたはシンプルに生きたいのです。
あれもこれもといえば言うほど仕事は増えます。
基本自給自足はシンプルでないとやれないのです。
本当はわかれて一人で生活したいのですが、もう70歳を過ぎたので、一人の生活も面倒です。
結局妥協して生きていくしかないのでしょう。
それでもこの毎日忙しい生活も70を超すときついものです。
最近では一人の生活もありかなと考えてます。
なにしろ体がもちません。
稲刈り2日目です。
今日の田んぼは7畝。
一番最初のふりだしの田んぼとほぼ同じ広さです。
7畝の田んぼを手で刈ると、5人ぐらい人がいると1日でできます。
機械で刈ると一人でできてしまいます。
便利にはなりましたが、同時にみんなで稲刈りと言うコミュニティーは消えてしまいました。
昔は稲刈りのシーズンは、学校も休みになってました。
家族全員で稲刈りは当たり前だったのです。
今でも機械を使っても、この辺りはハザで稲を干すので、人数はいないときついので、家族で稲刈りもまだまだ残ってます。
これがコンバインになると、もうオペレーターだけになってしまいます。
お米も刈ったそばから、モミになり、機械で乾燥するので、ハザもいりません。
手伝いもいりません。
機械化が進めば進むほど、仕事は面白くなくなり、孤独になっていきます。
また手刈りで稲刈りをやりたいのですが、人も、時間も無くなってしまいました。
私たちでさえも、機械化に負けてしまってます。
さみしいものです。
出店の手伝いを募集します。
短期でも結構です。
同時に10月末か11月の最初の日曜日かどちらかにある陽だまりマーケットへの出店の手伝い。10月18,19,20日にここから祭りがあります。
ふりだし塾では食事と野菜の店を出店します。
11月10日の産業文化祭の出店の手伝い。
イベントの手伝いは短期でも受け入れます。
初めての一人だけの稲刈りの予定だったのですが、幸いにも近所のまるくんが手伝ってくれました。
一人手伝てくれると、仕事は2倍以上進みます。
稲刈り機も調子がよく、米の収量もありそうです。
この後は一人での稲刈りになるので、何日で稲刈りが終わるのかはわかりません。
赤蜂はスズメバチのことです。
スズメバチに1か所刺されても病院に行く人は多いです。
1か所でも結構きついんです。
ひろみは7-8か所刺されてるので結構きついはずなんですが、しっかり仕事をしてます。
げたも何年か前にスズメバチに15か所くらい刺されましたが、1日寝て終わりでした。
余り腫れもしませんでした。
もちろん刺されたらすぐに、朝顔の葉をつぶしたものを張り付けます。
スズメバチは非常に凶暴です。
来年からは見つけ次第すぐに殺します。
もう躊躇はしません。
山奥では自然に対して中途半端な気持ちは、時として命取りになります。
どちらも命がかかってます。
ジャガイモは二度イモとも呼ばれて1年に2回収穫が可能です。
場所によっては3回も可能だそうです。
それではどんなジャガイモも2回収穫できるかと言えばそうではありません。
ジャガイモには休眠性の強さがあります。
休眠性とはジャガイモの収穫から芽が出るまでの期間の長さです。
ジャガイモによっては次の年になってもまだ芽が出ないなんて,強休眠性のものもあります、例えばインカのめざめ、インカの瞳など。
今回種を植えたのは「でじま」という品種です。
でじまは芽が出やすいので秋まきには適してます。
普通のジャガイモは中くらいに休眠性があるので、そのまま秋に植えても眠ったままです。
来年の春には芽は出ます。
休眠性の打破には、明るいところに出しておくと芽が出ますから芽が出たのを確認してから植えてください。
品種によっては明るいところに置いてても、なかなか芽が出ないものもあります。
芽が出なくてもジャガイモは日に当たると緑色になり、緑色になったジャガイモは毒なので食べれなくなります。
最近の刈ったジャガイモは、放射線で芽が出なくしているものもあります。
このジャガイモは多分いつまでたっても芽は出ないでしょう。
それより放射線照射のジャガイモを食べてるのを知らない人がほとんどなのがより問題だとは思います。
ジャガイモも玉ねぎもニンニクも早い遅いは別に次の春までには芽が出てきます。
売ってるもののほとんどは何時まで経っても芽が出ないモノもあると思います。
多分売ってる時期にもよると思います。
ニンニクなんかは昔は普通にスーパーに売ってるものを買って植えてた時もあります。
げたはこういうことはあまり詳しく知らないのです。
なにしろ自分たちにはあまり関係のないことではあるからです。
たまたま何かの時に書いてあったものを読んで、へーそうなんだなんて思うだけです。
今は利益さえ出れば何でもありなので、行政も同じ方向なので、買う人は自分の責任でもっと勉強してください。
もっともしっかり野菜のことを勉強すると、スーパーでは二度と農産物を買う事は出来なくなるとは思いますけど。
アワがまだ実っていないのに、すでにネズミと鳥に食べられ始めてます。
穂が全部食べられてるのもあります。
例年だと、穂は根元から熟していき、熟した順番の根元から鳥に食べられ始めます。
今年はまだ実は熟してません、穂はまだほとんど緑で一部が熟し始めただけです。
この時期に食べられ始めたら、もうどうしようもありません。
やむなく刈取りを始めました。
毎年被害はひどくなります。
つまり、周りの山に餌が無いのでしょう。
これではアワをもう作れません。
もともと雑穀を作るのには無理があります。
雑穀は鳥とかネズミの被害が多いのです。
その上、周りのどこでも雑穀は作ってません。
この時期はまだ米も熟していないので、アワに集中してきます。
つまり雑穀は、周りがだれも作らなくなった時点で、すでに危機的なポイントを過ぎてしまってるのです。
米もほかの人たちと違う遅く実る品種を作るとか、他より遅れて作ると、集中して獣害に合います。
自然農の人たちの多くが、収穫が遅いので鳥たちの総攻撃で、収穫が無くなるのもこのためです。
人と違うことをするのは、このようなところでも問題は起こるのです。
カボチャの収穫を始めました。
カボチャの収穫適期は、ヘタの部分が茶色になってからなのですが、去年から少し茶色が出始めたら収穫することにしました。
収穫適期まで待つとネズミに食べられてしまいます。
ネズミの害もますますひどくなってます。
今年はその上、イノシシにはいられる可能性も大きいのです。
ジャガイモをやられたので、カボチャもやられる可能性は大きいのです。
イノシシが一番好きなのがカボチャです。
そのうちに、まだヘタが緑の時に取らなくてはならなくなる可能性もあります。
こうなったら味もかなり落ちてしまいます。
最近は日焼けも大きな問題です。
カボチャも日焼けします。
カボチャは全盛期を過ぎて、収穫適期に近づくと葉がうどんこ病で枯れていきます。
カボチャのうどんこ病は、あまり収穫には影響はないので対策はしません。
うどんこ病はほとんどのケースで、あまり拡大しないので何もしません。
葉っぱが無くなったらカボチャは太陽にさらされます。
最近の強烈な紫外線のせいで、カボチャは変色しはじめます。
味的には変わらないのですが、お客は変色したカボチャは買いません。
それもあってカボチャは早取りします。
