雨ばかりで、仕事は大幅に遅れています。
今朝は急に晴れて、ハウスのトマトが痛んでしまいました。
ハウスは強風と強い雨のために締め切ってました。
そこに急に晴れてしまったのです。
ハウス内の温度は50度近くに上がってました。
せっかく順調だったトマトの先端が大分傷んでしまいました。
先が痛んでも株全体がだめになるわけではないのですが、脇芽が大きくなって,先端の代わりになるのには時間がかかります。
3段目と4段目が痛んだので、出荷の最盛期に穴が開く可能性が出てしまいました。
農業ではちょっとした判断ミスで作物が全滅することもあります。
自然相手は大変なのです。
あっちもこっちも草でどこから手を付けていいのかわかりません。
ニンニクの茎が腐ってきたので収穫しました。
玉ねぎもヤバそうです。
こんなに雨ばかりの梅雨はここ10年でも経験がありません。
中休みさえありません。
この先いつ雨が収まるのかもわかりません。
作物に結構影響してきてます。
毎日濡れるので体力的にもきついのです。
雨の中の仕事は晴れの半分くらいしかできないし、雨でできない仕事もあります。
中耕除草ができません。
余計草は増えます。
毎年草には負けるのですが、今年はひどすぎます。
雨でも仕事は休めません。
合羽を着ても結局はぬれてしまいます。
特に最近は雨の量も多く、尚且つ風も強いのです。
どうなるんでしょう。
いま世界中で農業生産は落ちています。
日本もこのままでは農業生産は落ちるでしょう。
晴れないので、田んぼの温度も上がりません。
コロナだけが問題ではないんですよ。
経済もこれから本格的に落ちていくんですよ。
コロナはきっかけにすぎないのです。
どのみち世界経済は崩壊しか道はないのです。
世界はすでに非常事態に陥ってます。
コロナで騒いでる場合じゃないんですが、なぜか本質的な問題とかは報道もほとんどされません。
しばらく、田んぼの草取りで畑がトンデモナイことになってます。
この時期の草の勢いはすごいのです。
1週間もあけると恐ろしいことになります。
ビートは今年も増産しました。
最近はビートはよく売れます。
ようやく日本でも少しは定着してきたみたいです。
収穫まで3回くらい草を取ります。
その1回目でいきなり遅れてしまいました。
明日もビートの草取りです。
ちょうど梅の注文もあったので、この後雨が続きそうなのもあって、今日梅を取りました。
梅干しがよく売れます。
最近は味付きの梅ばかりで、昔風の梅干しが見つからないみたいです。
麹を作るのがこの時期が一番いいのです。
田んぼの除草で忙しい中ですが、時期はずらすことはできません。
2年間寝かせて、2年後に絞ります。
田んぼの除草に付いて結構たくさんの方が興味を持ってるみたいなので、ついでに田車のことも書いておきます。
田車は明治の何時頃発明されたのかはよく分かりませんが、太一車がその始まりだと言われています。
歯車と後ろに均平板が付いた現在の田車の原型です。
それまでは熊手のような鉄の小さなものと、手での除草が行われていました。
1日8畝の田んぼの除草をしていたと書かれています。
すごいです。
手で1日8畝ですよ。
今の人には無理です。
これを何日もやるわけです。
平均寿命が30歳代も無理はありません。
この明治に始まった田車が、いまだに使われてるわけです。
素材が鉄と木から、アルミと木になり、総アルミになりましたが、基本的に構造は変わってません。
田車は条間専用です。
株間用もあったかもしれませんが、確認はしてません。
現在田車を使われてる人で、昔からのてつの田車を使ってる人たちは苦労してると思います。
ほとんどのふるい田車はどこかガタが来てます、田車が安定してないと、深くもぐりすぎたり、表面を滑らせてるだけになったりします。
昔の代掻きは牛馬ですきを引いたものが主力でしたが、田んぼの表面は結構固かったわけです。
現在は機械でおこします、田んぼは非常に柔らかいケースが大部分です。
そこに重い鉄の田車では、田車はどんどん沈んでいきます。
無理に押し続けると、まだ根が十分に寝ずいてない稲は、条ごと横にずれていきます。
現在の柔らかい田んぼではアルミの田車しか使えません。
鉄の田車で苦労してる皆さん、アルミの田車を買う事を進めます。
でもどうせ田車を新調するのなら、中野式の除草機を買う方がいいとは思います。
中野式除草機は、明治から続いた田車除草機に、ようやく新しい方式が登場したわけです。
中野式除草機は、株間用があるのが大きな特色です。
株間と条間を除草機でやり、とろとろ層を作り、その後の種の発芽を抑えるという画期的なものだと思います。
田車は深所の種を表面に持ってきてしまいます。
これもまた問題なのです。
7月になると田車は掛けられなくなります。
何故ならせっかく伸びた根をまた切ることになるからです。
田車は普通2度か3度やりますが、あまり回数を多くするとかえって収穫量が減ってしまいます。
草は減っても根のダメージが大きすぎるのでしょう。
さあこれからも田車は残るのか、それとも中野式除草機に変わっていくのか、それとももっと画期的な新しい除草機が現れるのか。
こういうのを適正技術と言います。
機械が普及する前は、手での道具はかなり進歩していたものもあったのです。
もしかしたら機械より優秀な手の道具もあったと思われます。
また元に戻り、機械から手での適正技術による、新しい道具が開発される時代がまた来れば、地球もすくわれるでしょう。
機械は早晩使えなくなる可能性は大きいです。
フリーエネルギーが発見されれば話はまた別ですが、今のところは実用的なフリーエネルギーが出るまでまだかなりかかるものと思われます
フリーエネルギーはすでに発見はされてますが、どこかに隠蔽されてる模様です。
やたら毛虫が多いのです。
ほかにも今まで見たこともない虫とか、今までいなかった小さなありの大量発生とか、今までもだんだん虫は増えて来てましたが、今年はいよいよ暴走と言う感じです。
桑の木の葉っぱが丸裸にされました。
リンゴにも大量の虫は付いてます。
アスパラは虫が付きすぎて、葉っぱが無くなってきてます。
夜盗虫も多いです。
世界を見ていくとバッタ騒動がアフリカと、インド、パキスタン、アルゼンチンでも大量に発生してるみたいです。
世界の食糧事情も、日本の食糧事情にも赤ランプがついてるのですが、多くの方々はその日に食べるものが手に入らなくなるまで、とりあえず今はまだ大丈夫と言い続けるのでしょう。
友人ののびちゃんがなんと100円ショップの熊手と、猫きゅうひ用のプラスチックの突起が並んだものを組み合わせて、持つ部分は洗濯物干しの古いものを使い自作しました。
昨日のびちゃんが除草機を作る方法が降りてきたという話を聞きました。
げたはプロの農家です。
まだ何年も米を作ってないのびちゃんの話をげたは結構馬鹿げた話のように扱いました。
ところが今日、本人が自作の除草機を持ってきました。
その100円ショップの2点を組み合わせた道具に感激しました。
お金をかけない、これはすごいことなのです。
私たちプロはやむを得ないことですが、経験と収入に縛られます。
それに若干のプライドなんかもあるのでしょう。
大いに反省してます。
長年の農業からつい慢心してました。
謙虚に反省します。
それぐらいこののび式除草機には感心しました。
子供たちにも好評で、まじで特許を取ったらと進めたぐらいです。
農業には完成形はありません、常に変わりゆく途中の、まあこんなもんかぐらいのものが現在の農業形態です。
まだまだ変わっていくべきです。
私たち無農薬農業も、農薬と除草剤と化学肥料を使わない、この条件の中では自由に新しい方法を試していくべきです。
昔新しく農業を始めた人が、収穫した人参をまた植えたと聞いた時に、こんな発想は自分にはできないと感心したことが思い出されます。
結果はどうであれ、とりあえずいろんなことを試みるのは大事なことです。
大鹿村の、私たちふりだしのグループではげたは栽培方法にはあまり口は挟みません。
と言うより、みんなが違う方法でやるほうがいいと思ってます。
結局みんながそれぞれ違うところのあるやり方でやってます。
この中からいろんな新しいやり方が始まることを望んでます。
違うやり方で、お互いのやり方を認めながらやっていきたいと思ってます。
げたは面倒くさいのと、忙しすぎるのとで、自分では新しい方法は創案しません。
人のやり方を取り入れるのは毎年何か新しいものは取り入れます。
ひとにはそれぞれ向き不向きがあります。
何はともあれ今回の除草機フィバーは面白いです。
条間用は前に進めばいいだけなので、態勢的にも楽です。
株間用は足を動かせないので、片方の姿勢が少しきつくなります。
株間は4条用もあるというので来年はそれも導入検討します。
中野式は本来は早期に除草するというものです。
しかし今年は導入が遅れて、すでに草はかなり大きくなってますが、株間は1度田車で除草しているので草自体は多くはありません。
結構大きくなった草にも結構有効です。
仕事の時間も田車とそれほど変わりません。
押す力は中野式の方が少なくて済みます。
中野式はやはり楽です。
本年度は株間1回条間1回で多分終わるでしょう。
状況によってはもう1回条間の除草をやります。
最後に残った株元はやむを得ないので手での除草になります。
中野式除草機をはじめから使うと、映像では株の上にまで除草機が来たりもしてました。
初期の除草なら株元も除草できる可能性はあります。
総合的な中野式除草機の判断は非常に可能性が大きいです。
今年は途中での導入でしたので、評価を確定はできませんが、感覚的には中野式除草機はおそらく私たち無農薬の米作りには革命的な除草方法になりそうです。
地獄の屈んでの手での除草からほぼ解放されそうだし。
除草機の操作も楽です。
この中野式除草機が普及すれば、日本の無農薬米作りが大きく変わりそうです。
今まで、大鹿村でも米作りを始めても、続けることができなくて断念した方も結構います、
米作りを続けることができなくなる一番大きな理由がこの除草なのです。
条間の半分は田車で除草できますが、残りの株間は今までは手での除草になってました。
小さな田圃でも結構時間がかかります。
2-3年から5年でこの除草に限界を感じるようになります。
なにしろ腰に来ます。
除草が終わっても腰が上がらなくなります。
そう、昔のお年寄りの腰が曲がった状態と同じになるのです。
しばらくすると治るのですが、年々腰がきつくなり、除草が大きな負担になってきます。
ともかくこの手での除草を何とかしないと自給の米作りはやる人が増えないのです、無農薬でのということです。
今年は水草とれたクンと中野式除草機に巡り合いました。
中野式除草機は1個1万5千円プラス送料と税金で1万8千円ほどになります。
この金額は私たちもかってはそうだったのですが、結構きついところもあります。
そういう人たちは水草とれたクンもあります。
私の友人は、100円ショップの熊手と猫のきゅうひ用のプラスチックの特記用のモノを組み合わせ、物干しざおの犯罪を持ち手にして、自作の草取りを作りました。
皆さんも工夫して自分なりの田んぼの除草器具を作ってみてください。
お金が無い人は頭を使うのです。
中野式除草機の中野さんもプロの農家ではありません。
プロでない方が発送は自由にできます。
プロは悲しいことに、長年の経験がかえって災いします。
常識を超えた発想はなかなかプロには難しいのです。
中野さんは泡立て器で田んぼをシャカシャカして中野式除草機を開発したんですよ。
プロは田んぼに泡立て器を持ってこようとはしないでしょう。
まだまだ思ってもみなかったような除草方法があるかもしれません。
発想を柔軟にして、思いっきり非常識に、新たな除草法にトライしてください。
2000年以上の米作りの歴史で、まだまだ思ってもみなかった栽培方法、除草法、あると思います。
あなたの非常識が田んぼを変えていきます。
健闘を祈ります。
昨日バインダーで刈取り、今日干しました。
モチ麦はバインダーでの刈取りはかなり無理があります。
なにしろ短い分けつが多くてバインダーに詰まってしまいます。
詰まると機械から抜き取るのですが、もうぐちゃぐちゃです。
5回ほど詰まってそのたびに機械を止め、中に詰まってる麦を出しです。
詰まる以外にも、結束ができずにそのまま機械から放出するため、今日はその後始末に1日かかってしまいました。
来年はモチ麦の栽培はしません。
強力小麦はよくできました。まだ緑の部分が多くて、刈るには少し早いのですが、麦は刈取りが遅れると折れてしまいます。
その上ハトとネズミの被害も増えます。
毎回小麦は早めに刈ります。
刈取りが遅れると折れやすくなり、刈取り中に先の穂だけ落ちてしまいます。
その上折れやすくなるとハトとネズミの総攻撃を受け、収穫が皆無になったりもします。
まだ緑のうちに収穫しても後熟します。
つまり刈り取った後も麦は残った栄養をすべて種の方に持ってきて種が少しでも熟す方向に全力を出すのです。
植物でも動物でも子孫を残すのが一番大事なのです。
