2日目は孫二人と途中から奥さんも手伝ってくれて、何とか5時には終わりました。

稲刈りが始まりました。
今日は1枚5畝のみ、それでも1日かかりました。
一人で5畝の稲刈りは結構時間がかかります。
暗くなってもまだ全部干し切れてなかったので、軽トラを田んぼに入れたのですが、これが大間違いで、
車は即動かなくなり、やむなくトラクターで引っ張り上げ、その後、トラクターのライトで全部干し終えました。
明後日は台風が心配なので明日もまた稲刈りです。

収穫の終わったトウモロコシの茎を刈り取り、干します。
ヤギの冬用のエサです。
ヤギの冬用のエサは他には、高キビ、ヒエアワの茎、ビートと人参の葉っぱの干したもの、豆類の殻、トウモロコシの皮、はねのビートと人参。
干すものが多いので干し場所に苦労します。

長年メロンを作り続けてますが、おいしいメロンができたことはありません。
大鹿村ではメロンは難しいのです。
毎年実はなるのですが、甘くならずでした。
生育後半に必ず木がへたってしまいます。
主にうどんこ病なんですが、原因不明で葉が枯れてしまうことも多いのです。
今の品種はほとんど露地ではできません。
それでも露地でできるという品種を見つけてはトライするのですが駄目だったのです。
何年かハウスでもトライしてますが、今まではうまくできませんでした。
今年ようやく甘いメロンができました。

ヒマワリが食べられてるのを昨日発見しました。
ヒマワリは毎年何者かに食べられます。
正体は不明なのです、ネズミにしてはあまりにも大量に食べられてしまいます。
多分鳥の可能性が大きいのですが、何の鳥かもわかりません。
食べられてるのを見たことが無いので、夜食べられているのです。
ともかく、ほぼ全部食べられてるのから、ほとんど食べられてないものまで、全体で約半分くらいは食べられてます。
ヒマワリは毎年食べられてます。
ヒマワリは油を搾るために栽培してるのですが、毎年台風で倒れたり、雨でカビが来たりで半作が普通です。
ヒマワリは、ロシアンひまわり、タイタン、とこの油を搾る用の品種の3種類を作ります。
今年は油搾り用のヒマワリのみの栽培です。
それで油を搾ってるかと言うと、油搾り機は2種類持ってるのですが、どちらも使い勝手があまりよくないので、ついつい絞らなくなって、今では全然絞らなくなりました。
奥さんはネバーギブアップなので、今年又新しい油搾り機を買いました。
冬には新しい油搾り機でのトライします。
油を搾るためにいろんなものを栽培してます。
エゴマ、菜種などですが、エゴマも毎年作ってはそのままになってます。
菜種は油を搾るのが一番難しく、菜種用の油搾り機が必要になります。
又炒ってから油搾り機にかけるのですが、何か特別な技術がいるのでしょう、私たちが持ってる安い油搾り機では菜種は搾れません。
エゴマはいい油が取れるのですが、げたはエゴマの匂いが苦手です。
それゆえ、全然積極的になれません。
出来た油は独特のにおいはしないのですが、その工程までは臭いはするわけです。
菜種もエゴマもほとんど種をつなぐために少量作ってます。

カボチャの収穫、今年はだめです。
カボチャは茎が伸びずに、例年の半分も展開しませんでした。
当然収穫も半分以下です。

今年はいいものはほとんどありません。
人参も太りませんし、ビートは壊滅的です、1割くらいしか収穫はできないでしょう。
多くの作物が半作です。春に植えたものはほぼ駄目です。
雑穀類はその中でも健闘してます。
やはり雑穀類のいいところは少々の天候不順でも何とか収穫できるところなんでしょう。
今では作る人たちがほとんどいなくなった、アワ、キビ、高キビ、ヒエなどは大事にしたいです。
ふりだしではキビはあまりにも鳥にやられるので、3年くらい前にやめましたが、アワ、ヒエ、高キビは作り続けてます。

種の交換会とは、みなさんが採取した固定種の種を交換するものです。
げたは長く種交換会にかかわっていますが、今市皆さんが種交換会のことをよく分かっていないと思います。
1番の理由は圧倒的に種を持ってくる人が少ないということです。
げたは20以上の種を出しますが、ほとんどの人はそもそも種を持ってきてません。
ただで種がもらえる会だと思ってるみたいです。
種を取ってない人にはわからないと思いますが、自家採取と言うのは簡単と言えば簡単なのですが、種類が増えるとトンデモナイ手間になります。
ふりだしでは栽培の半分以上は自家採取の種です。
自家採取をする場合に気を付けるのは、周りに同じ種類の作物があるとダメだということです。
アブラナ科だと、ほとんど交配の可能性が大きいものが多いので、アブラナ科は1種類の死か種は取れません。
他の種類は同じナス科でもあまり交配しないので同じ畑で何種類も取ることができます。
また隣の畑でも同じ種類の作物の別の品種があると交配の危険性があります。
また一代交配の種は固定種にするのに5年以上かかります。
一代交配の種の中には、自分で種を取ることができない品種もあります。
固定種の種は自分で種を取ることはできますが、売買はできません。
それゆえ種は交換会で交換するのが一番なのです。
また各地にはそれぞれ固有の品種が残っていたり、その地でまるで違う品種になってる種もあります。
それゆえ、いろんなところから種を持ち寄り交換することに意義があるのです。
ふりだしでは何年も自家採取して大鹿独自の品種になっています。
また長年かけて早生選抜で早生種に変えたものもあります。
(早生選抜とは、毎年一番最初に実が付いたものの種を、毎年蒔いていき、長年かけて早く収穫できるように改良したものです。)
また他ではなかなか手に入らない品種を作り続けて来てるものもあります。
これには膨大な時間と手間がかかります。
種を取るだけのために、たくさんの品種を違う畑に植えたりもしてます。
例えばカボチャは現在4種類作っているので四つの別の離れた畑で栽培してます。
この様に非常に手間をかけて種を維持してるのです。
ところがその種を種交換会で結構簡単に持っていってしまうのです。
一人で何種類も持っていく人もいます。
この人たちは本当にこういう事情が分かってるのかなあと疑問に思います。
また、種の交換会なのに自分で種を入れるモノをほとんどの人が持ってきません。
だから、ただで種がもらえるところと勘違いしてるのではないのでしょうかと思ってしまいます。
また一人の人が大量の種を持っていく場合もあります。
全然他の人のことは考えてないのです。
本当にひどい人はいるんですよ。
種は売っているんです。
買って手に入るものは買ってください。
ここで種を交換するのは、ふりだしは寒冷地の中でも北海道並の寒冷地です。
また高度が高いので高度順応もしてます。
また他では売ってない種もあります(最近は本当にいろんな種が手に入るようなってます、探せば大概の種は見つけることができます)
つまり寒冷地用に変えた種なのです。
暖かいところの人が持っていっても価値はありません。
暖かいところでは暖かいところ用の品種の方がよくできるし、収量も増えます。
寒冷地用は、ひたすら寒冷地でも栽培できるというだけで、当然ですが収量は度外視した品種なのです。
もちろん所変われば、またその種も変わっては行くのですが、暖地の人は暖地の人で種交換会をやるべきです。
したがって基本暖地の人は遠慮してもらいたいのです。
うるさいことを言うみたいですが、長年手間と時間をかけて維持している種たちなのです。
それなりの配慮をするべきだと思います。
したがって、今年は種を持って帰るものを何も用意しません。
種を持って帰るものを用意してない人には種は渡すことはできません。
ご理解ください。
長年用意をした結果の結論です。

10月16日10時スタートです。
午前中はまず新八角堂のログの隙間に新聞を詰めるワークショップから始めます。
一度新聞は詰めたのですが、多くが落ちてしまいました。
新聞を詰めないと隙間から冷たい空気が入ってきます。
結構子供たちは楽しんでやると思います。
午後は縄ないを始めます。
夕方にげたの自給自足の質問形式のセミナーの予定。
夜は音楽です。
17日は、10時からねじねじガッテン農法のねじねじを作って埋める作業をします。
ねじねじガッテン農法は映像では見れるのですが、理解できない方も多いみたいです。
実際やってみたらよく分かると思います。
その後に種交換会。
午後は縄ないの続きです、早い人は藁ぞうり作りに進みます。
時間があればげたの質問形式の話。
それと午前中10時前に参加自由の便所の汲み取りをします。
みんなで使った便所です、できるだけ多くの方が参加してくれるとうれしいのですが。
夜は音楽です。
18日は10時より足踏み脱穀機による、米の脱穀。
その後藁ぞうり作り、余った時間は希望があれば木を切ったり、薪を割るのも面白いかもしれません。
他にやってみたいものがあればやります。
スケジュールはあくまで大まかなものです。
多少のずれは有るものと思います。
またこの近くの人以外でも、音楽をやってる方で参加したい方は時間があれば参加できます。
音楽の方は今のところスケジュールは無しです。
ほとんど南信と大鹿村のミュージシャンになると思います。
出店は自由です。
参加料は1日500円を予定してます。
よろしくお願いします。
お祭りは多くの方の手伝いが必要です。
祭り期間中手伝ってくれる方が居れば助かります。
よろしくお願いします。

ナスにカメムシがたくさん付き、ほとんど商品になりません。
夏野菜全般にカメムシが付いてます。
また、危ない毛虫も今年の特色です。
娘も息子もげたも毛虫にやられました。
げたは正体不明の虫にハスの畑の水中で大量に刺されました。
両方とも治るまでに10日ぐらいかかります。
痛いというよりかゆくて睡眠不足になるくらいです。
今年はハチは少ないです。
長雨で数を増やせなかったのでしょう。
ハチは2発刺されたのみです。
ハチに一番刺されたときは1年間で30発くらい、そのうち半分が強力なスズメバチなんて年もあったわけで、ハチに関しては今年は楽です。
小さなアリが大量に増えてます。
この小さなアリは作物の根元から上に向かって巣を作ります。
イチゴはこのアリの被害をかなり受けました。
アリも全体的にすごく増えてます。
凶暴な赤いアリも巣が増えてます。
このアリが畑に巣を作ると、その巣の付近では何の手作業もできなくなります。
すごく凶暴でかまれると結構痛いのです。
このアリは普通は山の中に巣を作るのですが、ふりだしの敷地はもとは山だったので、そのアリがそのまま残ってしまってます。
アブ、蚊、ぬかっか、ブヨも多いです。
夕方は畑の作業に支障が出るくらい、顔の周りに虫がたかってきます。
日によっては網をかぶって作業する日もあります。
青虫も夜盗虫も多くて、キャベツはとうとう全面的に網のトンネルにしないとできなくなりました。昨年までは早く作る作柄のキャベツのみ網をかけてました。
モンシロチョウを見ると、網で取ったりもしてましたが、所詮無駄な抵抗です。
一見するとキャベツ畑に舞うモンシロチョウはかわいい景色ではあります。
平和の原風景のようなところがあるのですが、現実は、とってもとってもいなくならない青虫との戦いなのです。
本来、生態系のバラスンすが取れていた時代は、青虫はほとんど問題にはなっていませんでした。
それがだんだん増えて来て、今では網をかけないと瞬く間に葉っぱが無くなってしまいます。
生態系は一度バランスが壊れるとドミノ式に影響が拡大していきます。
そしてある時暴走が始まります。
生態系の暴走、それも全面的な暴走が起きると、どのようになるのかはまだはっきりわかってません。
多分有史以来初めて起る地球規模の生態系の暴走に付いては、だれもどうなるか予想はできないでしょう。
人類にとっては予想もしなかったような、とんでもない状況になる可能性は大きいと思います

ニワトリは赤玉の卵を産むのならどの種類がいいのではありません。
今家で飼ってるニワトリはプロの人たちが導入したものを、10羽分けてもらいました。
確かに卵はたくさん産むのでしょう。
ところが、このニワトリたちは、エサをやるたびに、そなたらしいエサに殺到してくるのです。
ほどいやつは飛びついてきて、手をつつく奴までいます。
毎日エサをやるのに、大騒ぎです。
フェイントをかけて、隣のエサ場に餌を入れるふりをして、そちらに鶏を移動させ、違う餌場に餌を入れたりもしてますが、彼らも動きが早くて、あまり効果はありません。
前に飼っていた、岡崎おうはんはおとなしくて穏やかなニワトリでした。
後藤なんかもおとなしいにわとりみたいです。
もう全然違うんですよ。
適当に選ぶと何年も大変な目にあいますよ。

リンゴは毎年虫が来ますが、今年は虫が多すぎです。
1本はほぼ丸裸、他の木も7-8割葉を食べられてしまいました。
野生桃も実の中が虫だらけで全然食べれません。
虫が異常に増えてます。
世界的にもバッタが20か国ぐらいで異常繁殖してるみたいです。
虫もウイルスもいじょうになってるんですかね。
もっともウイルスは多分人工だと思いますが。
果物の木でほかにナシが1本、桃が3本枯れてしまいました。
原因は不明です。
他にも桑の木が葉っぱを全部食われてしまったりとおかしいです。
クモも異常に多いです。
虫が増えるとクモも増えるんでしょう。
虫はここ10年くらい新しい種類の虫が増え、また一つの種類が異常に増えたりして来てますが、今年のように全面的に異常なのは初めてです。
虫全体のサイクルに変調が起きてるのでしょう。
気候のせいだけではないように思います。
もっと何か全体的な問題で、あらゆる生き物がおかしくなってるように思います。
これが農業にどのように影響していくのかは、まだよく分かりません。
ただ農業全般に大きな影響が出てくるのではないかと思います。
世界的な食糧危機も待ったなしだと思います。
コロナ、コロナと騒いでる場合ではないんじゃないのでしょうか。
世界的な経済危機はすでに始まってるんですよ、これに食糧危機がかぶさってきます。
まさにこの先何が起こるかは、だれも予想はできません。

これが結構きつくのしかかってます。
今回無肥料の人の田んぼを含め、無農薬で栽培している周りの田んぼほぼすべてにいもち病が出ました。
被害の程度は軽い人たちから、ほぼ全滅の人たちと別れてはいますが、それぞれ田んぼも肥料も違うので当然なんですが、きついのは農薬を使ってる人たちの田んぼはほぼ影響がないということです。
今回ふりだしの田んぼでは、泥おいとイモ地のダブルパンチですが、この二つとも農薬で対応ができます。
農薬を使えない私たちには出てしまえば、対応は非常に難しいものになります。
もちろんふりだしでも対応はしてますが、それでどのくらい被害が少なくなったのかは確認できまっせん。
例えば動物の害もそうなんですが、動物の害は無農薬の田んぼ、畑が圧倒的に多いのです。
動物も無農薬の野菜や穀類の方が好きみたいです、と言うより、彼らはお金を出しませんから、無条件に無農薬を選びます。
イノシシは農薬を使ったカボチャを素通りして、無農薬のカボチャを食べます。
もちろん対策を怠ったら、農薬を使った畑もやられます。
ふりだしの場合は、大きな獣害対策の柵が、10枚の畑全体に作られてます。
その中に無農薬農家2軒、農薬を使う農家が1軒あります。
それゆえ、柵をこわして入ってくるイノシシの被害がどの畑に来るかわかるのです。
この様に事情は違いますが、無農薬で農業をやるのには大きな困難が伴います。
環境が悪化の一途の現状では、無農薬農家はますます追い詰められていきます。

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