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岡部貴聡さんイラストレーター
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やれるだけやらなきゃ
今日はヒエの脱穀を足踏み脱穀機でやりました。
足踏み脱穀機初心者のイナッチが補助です。
足踏み脱穀機にはサイドのうえに4個の穴が開いてます。
ほとんど全部の足踏みにはこの上についてるカバーは付いていません。
ふりだしでは竹の板2本を使ってこの上にカバーを掛けます。
カバーはダンボールを使いますが、それぞれ工夫してください。
今日はこのカバー無しでやりました。
周りにブルーシートを2メーターぐらいの高さに固定すればそれほど外には飛びません。
足で踏むほうを人間側にします。
ブルーシートとの間は2メーターほど空けて置いてください。
まず、ドラムを前側に手で回します、ドラムが回り始めたら足で踏むところをドラムの回転に合わせて踏んでください。
脱穀する物は脱穀機の後ろに起きます。
脱穀機の後ろに別のブルーシートを引いておきます。
このブルーシートの上に脱穀する物は置いておきます。
ここからまず一束取ります。
ドラムはあまり早く回さない事。
稲、タカキビ、ヒエは比較的しっかりしてますが、麦とかアワはドラムの回転が速いと穂先が飛んでしまいます。
束の先のほうを持って先端をドラムにこすり付けます。
束は少し先を広げたほうがやりやすいです。
束は何回か上下を逆さまにすると粒が良く落ちます。
時々全面に溜まった葉っぱと粒を横に広げます。
ほっといたら全面が一杯になって逆流します。
全部脱穀が終わるとまず大きな茎などを手で取っていきます。
その後に荒いふるいで細かい葉っぱ等を取り除きます。
細かい葉っぱは唐箕で飛ぶので大丈夫です。
最後に残った穀類を箕で集めて2斗とか3斗ダルに入れます。
箕が無い場合はボールでも何でもいいです。
脱穀中は束を少し強い目に握っておかないと、茎が抜けていきます。
茎が抜けると後の仕事が面倒になります。
当然ですが脱穀には十分乾燥していなければ粒は落ちません。
稲とかタカキビは楽です。
ソバとか大豆は難しいです。
アワは脱穀機ではやりませんが、できると言う人もいます。
げたは誰に習った訳でもありません。
自分流のやり方です。
もしよりいいやり方があるのでしたら知らせていただけばうれしいです。
少し慣れてきたら調子に乗って早く回転させ、穂がポンポン飛んでたこともあります。
稲の場合は結構早くやる人もいます。
信じられないくらい早い人も「自給自足」のテレビで見たことがあります。
新潟の日本一高い米を売ってる人だったと思いますが、あれは早すぎます。
げたの想像ではテレビの前で張り切りすぎたのではと思います。
げたも早く出来ますが、穂が飛ぶのである程度の回転でやります。
足踏み脱穀機は時間はかかりますが、燃料は入らないし、故障もほとんどしません。
何より仕事が面白いのがいいです。
機械は面白みも仕事をやってる実感も余りありません。
ふりだしでは大量の米と麦は機械の脱穀機を使いますが、それ以外は足踏みか手で叩いたりします。
いろんな機械を持っては居ますが手でできる所は手とか簡単な道具でやります。
機械を使うところは使います。
急いでるときは機械を使ったりもします。
ケースバイケースです。
ただ教えなければならないので、機械を使わないやり方を必ず教えます。
ひまわりの種を取るのに、百均の木の肉たたき棒を買いました。
これで取れるのかなと思うのですが意外に良く取れます。
今居る手伝いの人が前の滞在の場所でやっていた、金網を箱の上に載せ、網にひまわりをこすり付けるというやり方は優秀です。
網は焼肉用の大きな金網です。
この二つのやり方を併用します。
大量のヒマワリは中々処理が出来ません。
忙しくて目の前の緊急を要する仕事で手一杯なためです。
今日は雨で少しはひまわりの仕事が出来ました。
どのみち手間はかかります。
脱穀機にぶち込もうかとも考えています。
問題は網の目を通るかどうかです。
網を変えることも検討します。
網を変えると大豆の脱穀にも使えるかもしれません。
昔近所のおじさんは網を変えて大豆を脱穀機で脱穀してました。
網を変えればひまわりも脱穀できるはずです。
手で脱粒するのは長期的に見て無理だと思います。
それに油絞りは普及しないと思われます。
そのぐらい手でやるのは時間がかかります。
夜なべをすれば出来るのですが、げたは小さいときから夜なべ仕事をさせられていたので夜なべ仕事はいやなのです。
と言うより、夜なべ仕事をやる元気は残っていません。
毎日夜になって少し好きな事ができるのが唯一の楽しみです。
夜まで仕事をしなければ油を絞れないのなら、これは持続できないでしょう。
難しいものですね。
馬耕は大変だったのですが、以外にもお年寄りの方はフィーバーしたみたいです。
つまり。3人がかりでも中々うまく起こせなかったわけですが、おじいちゃんとかおばあちゃんたちは一人で馬耕をやっていたわけです。
うまく起こせた場合よりより話題性が合ったのでしょう。
世の中は面白いですね。
よっさんたちは3人で採算無視でやったのが報われてほっとしてます。
来年はげたが馬耕を一人でやっておじいたちを楽しませますかね。
ただ、馬耕はハードルが高い事がよく分かりました。
前に紹介したなかやタイプの油搾り機なのですが、これはあくまでも試作機なのです。
詰まり不都合とか改良したほうがいいところが見つかれば、それを参考により良い油搾り機を作っていこうと言う運動なのです。
したがって文句をいう人は参加できません。
今は想定できないトラブルが起きる可能性もあるのです。
当たり前ですよ、みんな素人なのです。
だから安く出来るのです。
うるさ型の方は高い油搾り機を買ってください。
油搾り機には2種類あります。
圧縮タイプと、モータータイプです。
圧縮タイプは手間はかかります、その代わりに熱が出ないので、熱に弱い麻の実などはこのタイプで無いと駄目です。
モーターのタイプは早いです、簡単です、その代わり熱で酸化しやすいです。
自分に合ったタイプを選んでください。
なかやさんと大家さんが共同で作った油搾り機2号を手に入れていたのですが、最新型のステンレス製が出来たので交換可能とのことで交換しました。
新しいタイプはシリンダー部分がステンレスになりました。
鉄だとさびやすいのだそうです。
シリンダーの内側の部分も改良され、またシリンダーが動かないように固定できるようになり、また油を絞る原料を入れるときにあっと驚く工夫がされてます。
ジャッキは10トンになってます。
何と写真つきの説明書も付いてるし、シリンダーとかの部品を入れる箱も付いてます。
大家さんとも会いましたが、本人も楽しんで作ってるみたいです。
価格が7万後半だったと思います。
現在は主に友達に広がってるので友達価格だそうですが、友達で無い方の場合は少し大家さんの労賃もプラスされるかもしれません。
大家さんは現在は儲けほとんど無しでやってますが、希望者が多くなるとそうは言っておれなくなると思います。
それでも、10万以内で油絞りがスタート出来るのはありがたいです。
5万ぐらいの「しぼろうクン」もありますが、あれは実用ではありません。
1回にしぼれる量が少なすぎます。
ジャッキもオークションで手に入れたし、早速試してみたいのですが、状況は非常に厳しいのです。
手伝いが居ないので精神的には楽ですが肉体的にはきついです。
今日一人来ましたが1週間です。
昨日は雨の予定が降らなかったので、あきらめていた麦の種まきをしました。
出来なくなる仕事も多いのですが、収穫は全部やらなければなりません。
その上「陽だまりマーケット」への出店もあります。
これで3日ぐらいつぶれるのですが、出店を止めるわけにもいきません。
10月27日の陽だまりマーケットは楽しみです。
今回は中川村の大草公園です。
忙しい中馬耕の見学に行きました。
難しいのがよく分かりました。
馬の横に馬になれた方が二人ついても中々うまく出来ません。
田んぼでは地面がゆる過ぎるのか、それでも馬は動かなかったみたいです。
これを昔の人は一人でやっていたそうです。
馬耕には木曽馬でも難しいのか分りません。
多分技術なのだとは思いますが。
難しいと言って止めるわけにもいきません。
難しいのならより挑戦意欲は湧きます。
まず、馬を飼わなくてはならないのですが。
常識的に考えれば今でも時間が足りないところに、馬は不可能です。
それでもやるかどうか事案のしどころですが、ほとんど飼う方向にいってます。
考えても仕方ないのです。
車やトラクターを使わないのなら馬は必要なのです。
早速百均で木の肉たたき棒を買うことにします。
こちらも油絞りの輪が広がりそうです。
突然手伝いの人が誰も居なくなりました。
長期の二人が居て、短期もポチポチで結構余裕だったのですが。
朝起きて下に行っても手伝いの二人が居ません。
昨日は11時頃から新しい油搾り機、と言ってもなかやタイプの改良形である、ステンレス製(前のは鉄製)のものと取り替えていただけるとのありがたい申し出で交換に出かけていました。
なかやさん一家はやはりいいです。
子供たちもすばらしいし、油絞り機の製作者の大家さんも素晴らしい人でした。
楽しい時間をすごして9時半くらいに帰ってきたのですが、すでに手伝いの二人は居なくて、多分早く寝たのかなと思っていました。
朝になっても二人は来ないので部屋に行くと荷物はあります。
このケース、皆さんだったらどう判断します。
私たちは彼らが山に行って迷ったのではないかと判断しました。
昨晩は雨でしたので早く探し出さないと命にかかわります。
と言っても山の中ですのでどこを探したらいいか分かりません。
山は怖いので勝手に行かないように言ってますから、道からとかここからそう遠くは行かないとは思うのですが、きのこ取りは魔がさすのです、きのこを探してるうちにとんでもないところまで行ってしまいます。
ともかく街しか知らないものは絶対に山に入ってはいけません。
ここらの山は街の近くのハイキングする山とは違うのです。
熊もいるし、いろんな危険があります。
意外と簡単に迷うのです。
村の人でも迷う可能性があるのですよ。
ともかくみんなで手分けして探したのですが居ません。
疲れきったので、後は少しでも早く探さないと駄目なので駐在さんのところに捜索願を出しに行きました。
駐在所に着いたらちょうど火事が発生した直後。
ドンピシャリで(火災発生)の放送です。
当然駐在さんは出かけてます。
届出を出し、飯田警察にも連絡して帰ってきました。
彼らの名前は分かってますが、住所は知りません。
彼女のところに荷物が来ていたので、荷札から彼女のお母さんの連絡先が分りました。
お母さんに連絡すると2時間くらい前に彼女から連絡があったそうです。
これで一安心なのですが、こちらは収まりません。
いくら夫婦喧嘩をしたかもしれないけど、財布は持って出てるのだから、何か書置きぐらいは残して行けよといいたいです。
ともかく事情は分らないのだけど、財布持っていくくらいの余裕があるのだったら、娘たちに一言言うとか、せめて書置きくらい残すべきです。
こんな状況で疲れきってます。
こんな時はやめたくなります。
お金は1銭ももらわなくても責任は付いてくるものなのです。
雨の山の中を彼らを探してるときの精神状態を考えてみてください。
いいことも多いのですが大変な事も多いのです。
最後にお願いです。
精神的に問題がある人はここでは対応できません。
私に期待しないで下さい。
私の仕事は生き方に悩んでる人達には何とかできるかもしれませんが、出来ないかもしれないのです。
なぜなら、各個人の生き方は最終的に各個人の責任なのです。
多大な期待は持たないで下さい。
問題を丸投げにして、何とかしてくださいと頼ってきても私には人の問題を解決できません。
ここは、基本生活の技術を教えるところです。
その中から自分で生き方を見いだしていってください。
精神に問題のある方は来ないでください。
それでなくとも今は技術を教えるだけでも大変な事なのです。
私はそんな多くを背負う事はできません。
自分のできない事はできません。
これでもここを止めるわけにはいかないのです。
今は誰かがこのようなことをしないと、若い人達に忘れ去られようとしている大事な技術を伝えていけないのです。
しばらくは回復できないでしょう。
ともかく疲れました。
