ようやく稲刈りが終わりました。
今日の田んぼでの収量は今までで一番出来が悪いので、よけい収穫が後回しになってました。
なにしろ、米が一粒もついてない株が結構あります。
この田んぼは一番小さい田んぼです。
どうしても主力の大きい田んぼは、しっかり目をかけます。
一番端っこで、一番小さな田圃はどうしても仕事も遅れます。
今年は始まりから、もうきちきちのスケジュールでの仕事です。
仕事の鬼の奥さんはこちらが議会に時間がとられるのに、畑を縮小しません。
もう最初から絶望的なスタートだったのです。
奥さんとしては、最近は野菜が本当に売れるようになって、仕事が面白いのでしょう。
それでも毎年少しづつでも仕事ができなくなってきている状況で、仕事が増えるのでは、こちらは対応ができません。
米も田んぼを減らせる状況にはありません。
やっと確保した、無農薬の田んぼの一角は何としても死守しなければならないのです。
この様な状況で、本来村議会の議員はできないのは当たり前なんですが、議員になった以上はできないとは言えないのです。
議会は他のどの仕事よりも優先しなければならないのです。
これは当然と言えば当然なんです。
議員は村と村民の皆様の生活がよりよくなるように仕事をする義務があるのです。
たとえ自分が反対する事でも、一度議会で可決されたら、その可決された方向で仕事をすることも義務なのです。
こんな大変な仕事と、一日たりとも休むことができない農業の両立が、そもそも無理なんです。
多品目少量生産の無農薬農業は、現在的には仕事量はやたら多いのに、経済的には十分な収入が得られないシステムの中での格闘になります。
今のままでの有機農業が、たとえ2050年でも栽培面積で25パーセントは、まず不可能です。
どちらかと言えば、有機JASは伸びてるでしょうが、本格的な無農薬農業は減ってる状況です。
なにかねえ、もう疲れました。
いくら、現場からこの状況では無農薬農業は増えないどころか減っていきますよ、と言っても、まともに聞いてくれる人たちさえそれほどいません。
まあ絶望的ではありますが、何とか踏みとどまるしかないんでしょう。
本当に疲れてます。
奥さんにさえ理解されません。
すべてを投げ出して、インドにでも旅立ちたい心境です。