全村無農薬化への道は簡単ではありません。

投稿日: 2021年1月15日カテゴリー: ブログ

今現在、農業で収入を得てる人たちのほとんどが慣行農法なんですよ。
大鹿村には無農薬で米を作ったり、自分の家庭菜園は無農薬の人は多いのですが、無農薬でそれも専業はげただけなんですよ。
大鹿村に来て30年と何年かたってます。
その間、たくさんの人が無農薬で農業をやりたいと大鹿村に来て、何人かは専業まで持っていき、持続してたのですが、死んだり、離村したりで、結局残ったのは一人です。
これだけ大変なことなんですよ、大鹿村で無農薬で農業をやるのは。
山奥なので資材を買うのに時間とお金が他よりかかります。
出荷も時間もお金もかかり、尚且つ地元でほとんど売れないというハンデも大きいのです。
その上に獣害対策があります。
獣害対策のお金と労働は、農産物に転換できません。
つまり、消費者は獣害対策にお金と時間がかかると言っても、そのために高くは買ってくれないのです。
山奥だからいろんなことで経費も仕事も割増しになります。
しかし、農産物の価格は他と同じなんです。
フランスでは山奥の農産物には割増料金で買ってくれるシステムがあるそうですが、日本はそれ以前の状況なんです。
皆さんはアフリカとかアジアのものを買うのにフェアトレードなんて言って高く買ってる人もいますが。
なぜ、日本の山奥の農産物をフェアトレードで買ってくれないのでしょうか。
このまま地方が崩壊していったら、日本の食事情はどうなるのでしょうか。
現在的にはまじめにやると食べていけないのです。
一人になっても、ここで踏ん張らなければという志のみで踏みとどまってるのです。
まだまだ村の大部分は無農薬農業を認めていません。
当たり前です。
仕事は食べていけて初めて仕事なのです。
ふりだしは自給自足なので、食べては行けてます。
しかしこれだけの労働時間で収入自体は悲しいモノなんですよ。
これを全村に広げていこうとしてるんですよ。
行政のバックアップがあれば少しはましにはなるでしょうが、村の人たちのお金と自分たちの幸せに対する考え方が変わらなければ決してできることではないのです。
村が限界になってる今だから、少しは話を聞いてくれるのではないかと思い、今回村議になって訴えてみる気になったのです。
今までは訴えてみる気もなかったんですよ、と言うより言うだけ無駄だと思っていました。
今回のコロナ騒ぎで世の中少しは変わったのかなと思い、始めて見る気になったのです。
正直期待は一切してません。
チェルノブイリでも、3,11でも変わらなかった日本人です。
今回のコロナごときで、大幅に変わるのは期待薄ではあるのです。
なんか、書いてて力が抜けていきます。
何しろ圧倒的に戦力不足なんです。
いい加減に、もっと助けてくれる人が増えてもいいのになあとは思います。
全村無農薬になったら、大鹿村に移住しますじゃなくて、全村無農薬の手伝いがしたいという人が村に来てくれないと、げたは孤軍奮闘で討ち死になんですよ。
このままいけば、大鹿村だけではなく、日本が崩壊して、世界も崩壊して、人類滅亡なんですよ。
なんで他人事のように思考停止になってるんでしょう。
一人でもいいから、大鹿村を何とかしようという人が出て来てくれるのを待ってます。

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