今は冬でも何の問題も起こりませんが、ここに来るまではやはりいろんなトラブルがあったわけです。
パイプには何も特別なことはしてません。
ただ最初は水場から家までの間に一部分低いところがありました。
そこがよく凍ってました。
一番変わったのは水の取り入れ口です。
最初はパイプの周りに番線で少しスペースを作り、番線の周りに網をかけていました。
これはしょっちゅう詰まってました。
詰まると水は凍ります。
今はパイプの取水口をコンテナを反対にして置いたものの中に入れてます。
コンテナのいいところはごみが詰まってもダムの高ささえある程度高くしてタラ大丈夫なのです。
ただふりだしの水場は、そこに湧いてる泉なので泥とか石も流れてきません。
泉全体に屋根をかけたので落ち葉も落ちません。
最初は落ち葉だけでも年に何回も詰まってました。
後は水量さえ十分にあれば、水は流しっぱなしなので凍りません。
昔は1か月ぐらい毎日凍ったパイプを外して、日が照ってるところまで持っていき、氷が解けたら、またパイプを元に戻してました。
今はもう何年もそのままで問題はありません。
水さえ流れていればそれほど、パイプの部分、特に立ち上げ部の塩ビパイプは最初は断熱材を巻いていましたが、パイプが凍っては断熱材をはがして、お湯をかけたりするうちに、断熱材をまたかけなおすのが面倒になり、現在は断熱材も巻いてません。
また、お風呂の方に引いてる水はもっと凍りますから、普通の水道のホースを引いてるだけです。
ヘタにしっかりした設備にすると、かえって凍った時に大変です。
普通のホースは扱いも簡単なので、凍ってもすぐにお日様の当たる所に持っていけます。
実際にどのように水を引いてるかがよく分からないので、アドバイスも難しいです。
問題は多分取水口をどうするかと言うことだと思います。
ふりだしでも沢から引いてる水は、取水口にごみと泥が詰まりすぐにだめになります。
現在も沢からの水は止まったままです。
途中の黒パイが、道を横断するところで深く埋めています。
その部分が多分凍ってしまってるのだと思いますが、真冬は地面が全面凍結してるので掘れないので、春まで沢からの水は来ません。
他の部分は地面にはわせているのですが長年放置してるので、倒木も多くて、冬場は倒木の処理もできません。
もし沢からの水しか来てないケースでは、別の黒パイを買ってきて、新たに引くことになります。
昔はふりだしのパイプも予備のパイプ一式を横に這わせていました。
何でもそうですが、ダメになったらそこを工夫していき、だんだんいいシステムになります。
最初の10年はやはり大変なんですよ。
沢の取水口もいろんな工夫で。大鹿村でもそれほどメンテナンスをせずにシステムを維持してるみたいです。
水は苦労をしてる人は本当に苦労してます。
システム次第です。
田んぼを1枚レンコンを植え、冬場も水を入れてますが、この水は沢から引いてます。
月に1度はごみが詰まるし、台風の後は取水口全体をまた石で組み直しです。
大池の畑の水は5キロほど離れた沢から引いてますが年に3回ぐらい詰まります。
そのたびに結構な距離を登っていってごみと泥の除去をします、忘れ物をしたり、掃除したけど水が出なかったりでまた山登りになったりもしてます。
この沢は結構大きなダムを作って、そこに穴の開いたパイプを置きパイプの周りに石を置いていってます。
この石の量で詰まる頻度は変わります、しかし、やはり大雨や台風の時は結局詰まります。
井戸が掘れるのなら井戸もいいかもしれません。
しかし井戸でも冬場はパイプに電熱線をまかないとダメなので、電気を大量に使います。
電気会社から買ってる電気だったら大したことはないのですが、自家発電の場合は意外と負担になります。
結局自分で水道システムを維持していくのは、結構大変です。
それでもカルキ臭い死んだ水を飲むよりはいいのではないかと思います。