前川金時は豆です。
前川金時は種を手に入れて、栽培を始めたら蔓性だったのでそれから支柱を立てて蔓として栽培してました。
ところが現代農業の豆の記事を読んでいたら、前川金時は普通の金時のように収穫してました。
前川金時は主に北海道で作られてますが、北海道では収穫後に乾かして、その後に畑でまとめて積み上げて、そのまましばらく置いて、軽く発酵させてから豆を取り出してたそうです。
と言うことはこの豆は蔓性ではないということなのです。
最近黒アズキを作り始めたら蔓が伸びてきました。
蔓が伸びる割にはどう考えても蔓性とは考えられないのです。
他の人に聞いたら、その人の畑では普通の小豆のようにできるとのことでした。
よくよく現代農業の記事の豆の所を読んでると、大豆の蔓化の問題が出てました。
肥料の効いた畑とか、種をまく時期が早すぎたりしたときに、大豆は蔓化するそうです。
大豆を長年作ってきました。
大豆は肥料を入れないのが常識なので肥料は入れません。
大豆の種をまく時期も大鹿村では下ではこの時期、上ではこの時期とだいたい決まってます。
種をまく時期を間違うと実は付きません。
長年農業をやってきても多品種、少量栽培の私たちは、一つの作物のプロにはなれません。
沢山の作物のたくさんの品種を作りこなすのがやっとです。
一つ一つの作物は、その作物のプロはさすがにいろんなことを知ってます。
プロとはそういうもんなのです。
ところが多品種を作ってる私たちのような小規模農家は新しい品種とか、新しい作物が増えるたびに、また1から作り方を試行錯誤しなければなりません。
もちろん色んな情報も見ますが、やはり作りながら作り方を決めていきます。
なにしろこの近くでは誰も作ったこともない為人に聞くこともできません。
豆類はその中でも難しいものです。
花豆なんかは今のやり方が確立するまで20年近くいろんなやり方でやってきました。
今のやり方がベストかどうかもわかりません。
最近の農業は非常識栽培も盛んです。
いろんな方が新しい試みをしてます。
ふりだしでも毎年何らかの形で新しいやり方を試します。
うまくいかないやり方の方が多いのですが、時々思わぬやり方がうまくいくこともあります。
常識にとらわれずにいろんなやり方を試すのは面白いものです。
毎年同じことを繰り返すと面白くなくなるのです。
失敗しても新しいことに挑戦する方が面白いのです。
正直失敗の方が多いんですよ