ふりだし祭りの種交換会。

投稿日: 2020年9月17日カテゴリー: ブログ

種の交換会とは、みなさんが採取した固定種の種を交換するものです。
げたは長く種交換会にかかわっていますが、今市皆さんが種交換会のことをよく分かっていないと思います。
1番の理由は圧倒的に種を持ってくる人が少ないということです。
げたは20以上の種を出しますが、ほとんどの人はそもそも種を持ってきてません。
ただで種がもらえる会だと思ってるみたいです。
種を取ってない人にはわからないと思いますが、自家採取と言うのは簡単と言えば簡単なのですが、種類が増えるとトンデモナイ手間になります。
ふりだしでは栽培の半分以上は自家採取の種です。
自家採取をする場合に気を付けるのは、周りに同じ種類の作物があるとダメだということです。
アブラナ科だと、ほとんど交配の可能性が大きいものが多いので、アブラナ科は1種類の死か種は取れません。
他の種類は同じナス科でもあまり交配しないので同じ畑で何種類も取ることができます。
また隣の畑でも同じ種類の作物の別の品種があると交配の危険性があります。
また一代交配の種は固定種にするのに5年以上かかります。
一代交配の種の中には、自分で種を取ることができない品種もあります。
固定種の種は自分で種を取ることはできますが、売買はできません。
それゆえ種は交換会で交換するのが一番なのです。
また各地にはそれぞれ固有の品種が残っていたり、その地でまるで違う品種になってる種もあります。
それゆえ、いろんなところから種を持ち寄り交換することに意義があるのです。
ふりだしでは何年も自家採取して大鹿独自の品種になっています。
また長年かけて早生選抜で早生種に変えたものもあります。
(早生選抜とは、毎年一番最初に実が付いたものの種を、毎年蒔いていき、長年かけて早く収穫できるように改良したものです。)
また他ではなかなか手に入らない品種を作り続けて来てるものもあります。
これには膨大な時間と手間がかかります。
種を取るだけのために、たくさんの品種を違う畑に植えたりもしてます。
例えばカボチャは現在4種類作っているので四つの別の離れた畑で栽培してます。
この様に非常に手間をかけて種を維持してるのです。
ところがその種を種交換会で結構簡単に持っていってしまうのです。
一人で何種類も持っていく人もいます。
この人たちは本当にこういう事情が分かってるのかなあと疑問に思います。
また、種の交換会なのに自分で種を入れるモノをほとんどの人が持ってきません。
だから、ただで種がもらえるところと勘違いしてるのではないのでしょうかと思ってしまいます。
また一人の人が大量の種を持っていく場合もあります。
全然他の人のことは考えてないのです。
本当にひどい人はいるんですよ。
種は売っているんです。
買って手に入るものは買ってください。
ここで種を交換するのは、ふりだしは寒冷地の中でも北海道並の寒冷地です。
また高度が高いので高度順応もしてます。
また他では売ってない種もあります(最近は本当にいろんな種が手に入るようなってます、探せば大概の種は見つけることができます)
つまり寒冷地用に変えた種なのです。
暖かいところの人が持っていっても価値はありません。
暖かいところでは暖かいところ用の品種の方がよくできるし、収量も増えます。
寒冷地用は、ひたすら寒冷地でも栽培できるというだけで、当然ですが収量は度外視した品種なのです。
もちろん所変われば、またその種も変わっては行くのですが、暖地の人は暖地の人で種交換会をやるべきです。
したがって基本暖地の人は遠慮してもらいたいのです。
うるさいことを言うみたいですが、長年手間と時間をかけて維持している種たちなのです。
それなりの配慮をするべきだと思います。
したがって、今年は種を持って帰るものを何も用意しません。
種を持って帰るものを用意してない人には種は渡すことはできません。
ご理解ください。
長年用意をした結果の結論です。

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