とうもろこしの電柵。

投稿日: 2020年8月6日カテゴリー: ブログ

大鹿村ではトウモロコシは、囲いをしなければ動物に食べられてしまいます。
何にも対策をしない場合はほぼ100パーセント動物に食べられてしまいます。
食べに来るのはむじなが主力で、他にハクビシン、キツネ、カラス、シカ、イノシシ、サル等いろんな動物が食べに来ます。
地域、地区により、動物の害は変わってくるとは思います。
もともと畑はイノシシとシカの対策のために3重のフェンスを張ってます。
しかしムジナはその3重のフェンスを抜けてきます。
そこで電柵をします。
この電柵が手間で、げた一人で農業をするなら、トウモロコシは作りません。
何故なら手間がかかりすぎて、売るときは何の手間もかからない他の地域のトウモロコシと同じ値段で売るしかないからです。
むじなよけの電柵に手間とお金がかかるのでトウモロコシを高く買ってくださいと言っても、当然ですが日本では通用しません。
フランスでは、山間地の農産物は表示がされて、高く買ってくれるシステムがうまく稼働してるみたいです。
食糧の確保に対する認識の違いがあるのです。
日本人は山間山奥の人たちの生活はどうなっても関係ないと思ってるみたいです。
もちろんこれは主に行政の責任でもあります。
しかし同時に国民の皆様の食糧に対する認識の仕方でもあります。
このままでは山奥の農業は滅びていくしかありません。
山奥の農業が滅んで、山奥の村が滅んだ時が日本の最後でもあります。
それは山奥の村が無くなって、初めてわかる事なんですが、滅びる前に何とかなればいいのにと思ってますが、現状は非常に厳しいです。
今の若い人たちは、山奥で私たちのように利益率の低い農業をやる人はいません。
当たり前ですが、志だけでは食べていけないのです。
私たちは今のままではどんなに頑張っても滅んでいくしかない運命なのです。
げたも今年は何とかやってますが、来年は無理だと思います。
体がガタガタです。

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