ハウスで苗作りが始まります。
電気のマットとトンネルの併用です。
苗用の土は凍っているので、バックフォーで塊のまま持ってきて、日当たりのよいところに置いて、氷を溶かします。
苗用の土は、ヤギの堆肥を3年寝かせたものを使います。
ヤギの堆肥は小屋から出して、そのまま外に積んで置いておくだけです。
手間は掛けません。
3年置いたヤギの堆肥は土と変わりません。
これをふるいでふるい、鹿沼土を混ぜます。
鹿沼土を入れるのは過湿の防止です。
苗をダメにする一番の原因は、水のやりすぎです。
苗を買ってきてダメにする一番の原因も水のやりすぎなんですよ。
水はやればいいなんてもんじゃないのです、その日の天気によっても水の量は加減しなければならないくらい、難しいモノなんです。
鹿沼土を何割か入れると、乾きやすくなります。
そのかわり、晴れた日は下手をすると、苗が枯れてしまいます。
晴れた日は朝晩の水やり以外に、昼ごろにも水をやらなければ苗は枯れます。
苗の大きさでも水の量は変わります。
苗の種類によっても変えます。
水やりはこれほど微妙な調整がいります。
昔は苗を作るときに、大きなポットを使っていたのですが、ポットはどんどん小さくなって、今はセルトレイでの苗作りが主流です。
夏野菜の大部分はセルトレイで芽出しをしてから、ポットに植え替えます。
キャベツとかレタスはセルトレイのままで、定植まで置いておきます。
無農薬栽培では、畑に直接種をまくと、初期の雑草抜きに時間がかかってしまいます。
また山奥ですので、遅くまで霜の可能性が大きいので、何でも苗を作ります。