大豆の選別も村が持ってる大豆選別機でやります。
大、中、小に分かれていい大豆が出てきます。
割れたり、形の変な大豆は別の所から出ます。
殻とか茎も別の所から出ます。
優秀なんですよ。
時間は約1時間で終わりました。
これを全部手でやると。
まず唐箕にかけなければなりません。
その後に選別するのですが、これは板の上を転がして、丸いやつ(つまりいい大豆)は下に転がり落ち、ダメな大豆は転がり落ちません。
この作業は角度が難しくて、慣れるまで何度も失敗します。
その上場所を取るので、少量の場合は、結局目で見て手で悪い大豆を取っていくという手順になります。
これだと大量の大豆はできません、時間がかかりすぎます。
つまり機械が無いと、大量の大豆を作る事自体ができないのです。
大豆の最終収量は69キロ。
大豆の値段は私たちは直売ですので、キロ1000円。
全部売れたとして69000円。
大豆に要した日数は人数換算で30日人。
つまり二人でやった1日作業は2日人になります。
69000円を30日で割ると、1日2300円。
1日の仕事時間を6時間としても自給は400円です。
これはトラクターの維持費、ガソリン代、種代、管理機の維持費とガソリン代、脱穀機の借り賃、選別機の借り賃、畑に行く車の燃料費等は入ってません。
これを入れると、下手をすると自給は200円を切るでしょう。
これが無農薬農業の現実です。
個別に計算すると、作物によっては自給が最低賃金より上になるものもありますが、ほとんどは最低賃金以下です。
ただし自給で使う分を考えれば話は違ってきます。
自給で使う分は計算しません。
これは計算しても意味はないのです。
よく自給で使うと計算してなんてやる人もいますが、そもそもお金は1円も動きません。
つまり必然的にどんぶり勘定になります。
つまり、毎年何とかお金が回って、生活していってます。
余分なお金は稼げません。
私たちは1年中ほぼ働いています。
晴耕雨読とか、スローライフなんてのはよその世界のことなのです。
これ、自給自足とか、無農薬で農業をやる人がいなくなるのも無理はないですよね。
自給自足生活と無農薬農業は絶滅危惧種です。
私たち自身若い人たちに進めることもできません。
唯一の希望は農家戸別保障です。
れいわ新選組は一次産業全体を戸別保障するという政策だそうです。
れいわ新選組に頑張ってもらいたいものです。