上の畑の水道は,3軒共同で約4-5キロ引いてきてます。
途中の点検で上がるだけでも、急な坂の上り下りできつい仕事です。
今回は途中の管が破損しているので交換のために、材料と工具を担いであげました。
山登りと言うより岩登りの範疇です。
そこに工具と材料を担いで上がり、危険なところで作業しなければなりません。
これが怖いんです。
破損個所を直した後、水を流し始めるのに水源まで別のルートを再度上り下り。
うまくいかなかったので、再度水源地まで登り、再び送水開始です。
畑では今度は冬の間にバルブが破損してます。
水は抜いておくのですが、それでも氷でバルブが破損します。
バルブの接続部もどこかが必ず外れてます。すべて点検して初めて水度が使えます。
大雨が降れば水源が土で埋まるので、また水源まで行かなくてはなりません。
下手をすれば10日くらいで雨が降り水が止まるときもあります。
山奥なので水源まで遠いのです。
水は下ほど簡単に引けます。
山の上より下の方が水が湧いてるところは圧倒的に多いのです。
山奥では水場まで遠いうえに、ルートも簡単なところを引いていけません。
なだれが来るとパイプはだめになるので、谷筋はすべてワイヤーを張って、その下にパイプをつるします。
そのような場所が4-5か所あります。
今回ダメになったところはそのうちの一つです。
ワイヤーを張りなおさなければならないので大仕事です。
工具も重いものを持ち上げなければなりません。
全工程で2日かかりました。
その上なれない山登りで足腰に来てます。
自分たちで水を引くということは、このように大変な作業は全部自分たちでやらなければなりません。
水道がいかに安いかは、自分で水を引いて、管理していけばよくわかります。
これが自給の現実なのです。
途中にはまだ氷が残ってました。
日本中が真夏日だっ猛暑日だなんて言ってるのに、大鹿村ではまだ山に雪が残ってます。
明日朝の最低気温は霜が降りるかどうかまで下がりそうです。
極端なんですね。