雑穀を作ってみたけど、そのあとどうすればいいのかわかりません。の人たちに。

投稿日: 2017年12月16日カテゴリー: ブログ

そもそも雑穀はどこまでが雑穀かはよくわからないのですが、大まかなところではヒエ、アワ、こキビ、高キビ、アマランサス、大麦なんかも入るのかもしれません。
米麦ソバは主な穀類なので雑穀ではないんでしょうが、米以外は全部雑穀に入れられそうなくらい麦もソバも作らなくなってます。

まず最初に頭に入れて置いてもらいたいことは、なぜ日本では雑穀が作られなくなってしまったかです。
手間がかかりすぎで儲けにならないからなんです。
つまり手間的には米麦の何倍もかかると思ってください。
そして手間をかけてもできないこと多いのです。
一つは鳥をはじめとする動物の害です。
大鹿村では小キビは鳥の害で、実が実る側から食べられてしまいます。
そうかといって鳥のために網で作物を囲むのは手間がかかりすぎます。
せっかく手間をかけて作ったアミの囲いも、1か所穴が開いてると、今度は網の中で鳥を飼う事になります。
鳥はどんな小さな隙間でも見つけては行ってきますが、絶対に出られなくなります。
やむを得ないので、取りを捕まえて食べます。
鳥以外にはネズミが大きな問題です。
鳥もネズミもいないところは、栽培は楽なんでしょうけど、すでに自然が死んでるということです。
鳥もネズミもいることの10パーセントくらいは少しは気が済みます。
それでも結構壊滅的にやられますよ。
まず雑穀は倒さない。
倒さないためには下手な肥料は要れない。
種は条蒔き。
必ず土寄せができるようにします。
条間は作物によっても違うのでそれぞれ勉強してください。
ふりだしでは全部の雑穀の周りは、ひもを2重と言うか、まず杭を打ち、杭と杭の間にひもを張ります、これを上下2本張ります。
2重に支えます。
ふりだしはプロですから肥料を使います。プロはできて何ぼなんです、
それゆえすぐに倒れます。
草を抜く手間もないので、6穴とか7けつマルチに一粒づつ種をまいていくことも多いんです。
当然ですが刈取りまでの管理は最初の草抜きの1回のみです。
土寄せも中耕もできません。
それでも2-3年に1回は台風とか大風とか、大雨とかでほとんどが倒れてしまいます、
倒れると、取りとネズミの総攻撃で収穫はゼロになります。
収穫が近い時は早めに刈取りになりますが、まだ収穫まで間があるときはほって置きます、そのうちに穂先が立ち上がってきます、
ただ大部分は収穫できない時の方が多いです。
倒れると、刈取りの手間は2倍になります。
高キビ、こキビ、アワなどはそのまま株を刈ると、株が長すぎるので、先の方だけを適当な長さに切ります。
脱穀機にかける場合は、米のわらの長さを参考にしてください。
手でたたいて脱穀する場合もやはり株が長いの邪魔です。
穂先をそろえて束にしてください。
特に足踏み脱穀機で脱穀する場合は、穂先がそろってないと脱穀に時間がかかってしまいます。
次回は脱穀と精製で食べるまでを書いてみます。

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