ミニトマトの種を取る。

投稿日: 2017年9月14日カテゴリー: ブログ

来年用に今年は多めに取りました。
自分で取った種で野菜を作り、それを売る。
これは理想なんですが、例えばミニトマト、今年は同じ品種ですが、長年の交配で形も味も完全別物くらいに違ってます。
問題は自家採取の種は収量が3分の1なのです。
お客の大部分は種が自家採取か、買った固定種の種か、買ったF1可なんて気にしません。
修了が3分の1でも今まではできるだけ自家採取の種、できない場合は固定種、やむを得ない場合はF1の種を使ってきました。
トマトはそれでも種を取るのが簡単な方です。
赤くなったトマトは種は十分に熟してます。
他の夏野菜のきゅうりやナスなんかは、種ができるのにすごく時間がかかります。
そのうえ、種用に実を残した株はその後あまり実は付けません。
植物は実をならし、種を作って次世代につなぐのが一番の使命なのです。
種ができると株の生理が変わってしまいます。
生き物の生殖への執念というものは恐ろしいまでに強いのです。
故に種を取る場合に1株犠牲にして種用にします。
問題はこれは経済的に採算性が非常に低いのです。
今まで採算性はあまり考えなくてもやってきたのですが、法人化でそれが難しくなりつつあります。
来年は農業は少しどころか半分くらいに縮小になりそうです。
長年頑張って種を取り続けてきましたが、そろそろ限界みたいです。
種取りは個人では無理です。
負担が大きすぎます。
村単位か地方単位での種バンクの設立と、種交換会に実施をするべきなんですが、まだ時代はそこまで行ってないみたいです。
みんなが種を取る時代にならないと、種バンクの設立までにはなれないのです。
毎回種交換会にいきますが、ふりだし単独の種の種類が、ほかのすべての参加者の持ってくる種より多いのが現状です。
意外と種の重要さが認識されていないような気がします。
今回ふりだし祭りで種交換会を中止にしたのは、げたが忙しすぎて種を用意できなかったことが原因ではあるのですが。
このような状況が、げたが睡眠を削るか、何とか時間を作って種を用意するかまでに至らなかったような気もします。
何の種でもいいですから、とりあえず1種類でもいいですから、種を取ってその種で作物を作ると感動ですよ。

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