チベット潜行十年。

投稿日: 2017年2月22日カテゴリー: ブログ

木村肥佐生著、中公文庫。
面白い本です。
久しぶりに本当い面白い本に会った気がします。
木村さんの特色は、彼がスパイであるということです。
観察眼がすごい。
それも民俗学的な非常に貴重な習慣等が多いのです。
蒙古、チベットの昔の姿がよくわかります。
生活の実態もよく書かれてます。
ダライラマのおかげで、好意的な普通の日本人と違って、彼はあくまでも事実のみを書いてるところがすごい。
はっきり言って、チベットはラマ僧たちの搾取体制と言えばそうでもあるのです。
ただし、それだけではやはりないわけなのです。
所詮外国人である我々には、彼らの習慣についてどうこう言うことはできません。
彼らの精神的な生活においては、やはり仏教とラマたちはなくてはならないものなのでしょう
チベットが絶対正しいわけではないわけです。
ダライラマも怪しいと言えば怪しいところは十分あります。
ただあの国の現状としては、きれいごとばかりですまないのも事実でしょう。

バターの作り方で面白かったのは、チベットと蒙古ではバターの作り方が違うのです、片方は表面に浮いてきたもので作るのに対して、もう片方は乳を撹拌して作ります。
面白いのは乳を容器に入れ、馬でしばらく走ると中にバターの塊ができてるというものです。
チベットのあいさつがまたおもしろいですよ。
彼らが目上の人にあいさつするとき、舌を出します。
これだけでもびっくりなのに、その上頭をかきます。
一番丁寧なあいさつは、頭をかきながら、お尻も掻くそうです。
そうです、チベット人の神話では、彼らはサルと神様の間に出来たそうです。
彼らはサルの子孫であることに恥じらいは持ってません。
積極的にアピールしてるところを見ると誇りに思ってるのでしょう。
やはり人類はサルと宇宙人の間に出来たのでしょうか。
他にも面白い習慣とかがあって面白い本です。
やはりげたはこういうのが一番好きなんだと思います。

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