内容を少し転載します。
路面も水道管も凍りつく中、自分の畑の野菜だけは青々として育ち続けている、そんな畑があるとしたらどうだろうか、もちろんある。
寒冷地であっても、地温を高くするように施せば土は凍らない。
野菜の栽培ができるようになる。
すると農業者は冬にも野菜の栽培で収入が得られるようになる。
ビニールハウスやグラスハウスの壁面、天井面に超好熱菌由来のカーボン溶液を噴霧しておく。
すると、それが空気に触れるだけで保温作用、凍結防止作用を発揮する。
内側からでも外側からでもいい。
雨で流れても被覆面に情報が記憶されるという。
簡易なトンネル栽培でも外側から噴霧する、と同じ効果が持続する。
露地野菜には直接噴霧する。
生体液が凍らないから成長が可能になる。
やさい周辺にも撒いてみた。
土壌や野菜が氷結しないという技術は画期的なことである。
おこなうことは、顆粒のカーボン資材をバラバラと振り撒く、カーボン由来の溶液を噴霧するそれだけでいい、無害で有益、極めて安価で済む。
その上、硝酸態窒素が検出されない。
もう一つ、草が生えにくい土づくりがシンプルなやり方で達成できるようになった。
一年の中で以前なら栽培を断念する時期に野菜の栽培ができるということは、新たな収入源が発生するということである。
しかもその時期は野菜は高値である。
化成肥料や農薬などは不要に近くなるので出ていく金は格段に減り、収入は増える。
露地の畑での栽培でも土壌が凍らないのです。
撒かれるもの、散布されるのは、有機物を超好熱菌で炭化させた顆粒の資材と、その過程でできるカーボンエキスの希釈液のみであると言っていい。
このカーボン「実は自由炭素」は農地の事情に合わせて、用途別に機能性が発揮できるように設計されている。
今回紹介しているのはそのうちの一つ「陶器の凍結防止液」である。
空気の流れに触れると発熱する。
それが保温効果を発揮する。
長野県南木曽の大下の畑のじゃがいもは12月の大雪に埋もれてもいまだに青々として枯れていない。何度も霜に見舞われているが、ここにはまだ凍結防止溶液の希釈液は噴霧していない。
土壌のカーボン資材が効いてるのです。12月に入ってもからもじゃがいもは植えてるが、さらにその後にじゃがいもとイチゴのトンネル栽培を試みる予定です。
夢のような話と思われるかもしれませんが、実際夢のようではあるが夢いっぱいの現実の話である。
まだ零下10度以下の栽培例はないが、本書をきっかけに寒冷地での栽培を試みる方も出てくるだろう。
どうです。
本当なら画期的です。
寒冷地の農業は冬場はできないので、アルバイトするしかないのです。
これが何とかなるのは、本当に夢のような話です。
これからが楽しみです。