農薬は問題があるけど、なぜ無農薬の農産物は売れないのか。

投稿日: 2016年1月27日カテゴリー: ブログ

さて、農薬には大きな問題があるのはわかっていただけたと思います。
農薬の問題は、人間に害があるのと同時に、環境にも大きな影響を与えるのです。
一般的に農産物に害を与える昆虫を害虫と呼んでいます。
この害虫を食べる昆虫を益虫と呼んでいます。
本当は害虫も益虫もないのですが、とりあえずあるとしてください。
農薬は虫を選びません。
すべて殺してしまいます。
ところが害虫は農薬には強いのです。
すぐに農薬に対して耐性をつけます。
反対に益虫は農薬に弱いのです。
今起こってることは,農薬耐性害虫が増えているのです。
すでに農薬をかけても栽培できない野菜が、この大鹿村でも出てきてます。
神経性の浸透性農薬(代表はネオニコチノイド)は散布場所から5キロ四方に影響が出ると言われています。
また浸透性なので土に長くとどまります。
3年はとどまると言われています。
現在大鹿村でもでもほとんどの日本ミツバチが死んでしまいました。
大鹿村では西洋ミツバチを飼う人はいません。
ミツバチがいなくなって交配できない植物が増えてるものと思われます。
わずか10年前は桜の咲く時期にはミツバチの音がうるさいほどしていました。
大量のミツバチが飛び回っていたのですが、現在は恐ろしいほど静かです。
数匹(数えることができるんですよ)の虫が飛んでるだけです。
これがどれだけ恐ろしいことか、自然を知らない人たちにはわからないのですが。
ミツバチが全滅すれば、何年か後には人類も滅びるという説もあるくらいです。
花によってはミツバチしか交配できない花もあるのです。
花が交配しなければ実はなりません。
実がならないとそれを餌にしている者たちは生きていけません。
動物、昆虫、微生物にまで影響するのです。
これについては誰も正確なシュミレーションはできません。
なぜなら史上初めての現象だからです。
実がならないのは、もう一つ問題があります。
身がならないと種ができない。
種ができないとその植物は新しいものはできなくなります。
これの影響には10年からもっと長くかかる可能性が大きいのです。
とりあえず今ある木ががんばりますから、新しい木はできなくてもしばらくはそう大きな問題は出ないのです。
草も同じです。
その草はなくなっても、ほかの草がその場所に生えますから、一見したら変化はわからないのです。
このように危機は静かに、静かに進行していくのです。
現在昆虫界は大混乱です。
昆虫同士はお互いに持ちつ持たれつなのです。
この大きな輪が今崩れていってます。
1種類の昆虫が絶滅しても、自然界にはそれほど大きな変化はありません。
何種類かで一つの仕事をこなしてるケースが多いので。
ところが今は、この何種類かが同時にいなくなってます。
これにより輪が崩れ始めているのです。
これも影響は静かに広がっていきます。
さて自然界の変化は直線的には変化しません。
人間はすぐに直線的に変化を予想するのですが(特に大学関係者に多い)
自然派倍々数で変化します。
つまり微生物を考えてください。
1が2になり、2が4になり、4が8になりなのです。
虫とかはもっと爆発的に増える可能性もあります。
自然は予測が難しいのです。
増えるのと減るのが予測がなかなかできません。
ただ、じわじわと変化していって、ある時から爆発的に変化するのは想像できます。
最初に書く予定とはづれましたが、農薬の影響はどのようになるのかはわかりません。
現在昆虫界も植物界も、動物界も混乱の極みにあることだけは確かです。
影響はは農薬単体でなく、その他の多くの要因と絡み合っています。
すべてが私たち人類の現在の生活姿勢から生じているのだけは確かです。
これに天候の混乱も加わるので余計に予測は困難ですが、とんでもないことになる可能性が多いことも事実です。
生きるとは最悪を想定しなければならないのです。
無農薬農産物はなぜ売れないのかは、またいつか説明します。

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