無霜期間

投稿日: 2014年11月15日カテゴリー: ブログ

農業で大事なのは無霜期間がどれだけあるかです。
特に寒いところでは決定的になります。
例えば一番高い1500メーターの大池の圃場では、5月末まで霜が降りる可能性があります。
9月の末には霜が下りるときもあります。
通常では5月から10月半ばまでですから5ヶ月半です。
この圃場では、コキビはうまく実りません。
大豆は極早生のみ実ります。
種を蒔いてから収穫まで6ヶ月近く掛かるものは一杯あります。
それで60日から90日で収穫できる作物が中心になります。
それも霜が降りても大丈夫な作物が多いのです。
霜が降りても大丈夫といっても、霜は4度以下で下ります。
マイナス5度になると大丈夫な野菜はほとんどありません。
ところが寒いところは良いところもあります。
味がよくなります。
野菜は寒くなると糖分を増やして防御します。
寒ければ寒いほど糖分は増します。
寒ければいいといって1日中寒ければ野菜は成長しません。
昼間はある程度気温が上がって、夜温度が下がる高地の野菜はこれでおいしくなります。
書くと簡単ですがやってみるとうまく栽培できるまでにはかなりの技術がいります。
プロの世界は買ってもらって幾らの世界です。
この本来なら畑にすることは不可能といわれている高度1500メーターでの野菜なので他では無いくらいのおいしい野菜が出来ます。
20年少しやってきて、ようやくそのおいしさが知られてくるようになりました。
安定して出荷していた中間の業者さんから離れて自分たちで売り始めて5-6年目です。
まだまだ、安定して売れてるわけではありません。
それでも直接お客に売るだけ、しっかりとした反応があります。
これからは直接お客に売るやり方が主力になっていくものと思われます。
若い人達も直売が主です。
ただこれは手間がかかりすぎます。
これの解決策として組合で一括してパックして発送するシステムを構築するしかありません。
個人で色んな野菜をそろえるのも難しいし、それぞれがパックして、それぞれが発送していては経費も手間もかかりすぎます。
ただこの組合で出荷するにはかなりの人数がいないとやっていけません。
組合が中間業者になったのでは何もならないのです。
あくまでも手間と経費の削減が目的です。
話が全然違う方に行きました。

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