約2ヶ月かかりましたが、ようやく農機具小屋が完成しました。
主に二人の男性の手伝いと、げたが少し手伝いました。
7,2メーター×10,8メーターです。
4間、6間の大きな小屋です。
ここにはトラクター。稲刈り機、田植え機、管理機、以外にも足踏み脱穀機,唐箕なども用意します。
小規模な自給用の田んぼ、畑でなおかつ機会を使いたいという方のために用意します。
採算は取れないでしょう。
修理費もかさむものと思われます。
なにしろ人の道具だからと行って、無茶苦茶に使うやつは必ず居ますから。
そうだからと言って、誰もサポートしなければ、借家で置き場所もお金も無い人たちに自給用の畑は増えません。
本来ならこれはNPOとかの仕事なんでしょう。
しかしこんな事にNPO法人なんて、何か違うように思います。
昔ながらの助け合いの感じのほうがすっきりします。
それに行政との折衝なんてできませんし、したくもありません。
人を説得するのは面倒なのです。
補助ももらえばこじきに成り下がります。
今の農業はこじき農業でもあります。
少し言いすぎかもしれませんが、自らのことは自らでやらなくては言いたい事も言えなくなります。
そもそも補助をもらえなければ、先進国と言われている、物価も賃金も高い国で農業を続けるのは非常に難しいのは分ります。
それでも補助をもらい続けると陥る状態に比べれば、もらわないほうがいいような気はします。
反面、もらえるものはもらえばいいのではという気もします。
補助が無いと、農業で食べていくのは大変なのです。
今の若い人達は意外とここいらをうまくやるかも分りません。
そこいらは若い人に任せたほうがうまくいきそうです。
私達はかたくなな世代なのです。
村に住んで畑や田んぼを少しでもやっていくと言う体制を作って生きたいものです。
宅配を使わなければ、個人の農産物を理解してくれる人に届ける事はできません。
この宅配も今は値段が上がってます。
組合でまとめて交渉しない限りは安くなりません。
今のところ私達にその力はありません。
先を見るどころか目先の農作業さえこなせない状態です。
ではどのようにするとこれから脱する事ができるのでしょうか。
現在的には無理です。
あまりにも私達の無農薬の農産物の値段は安すぎます。
心意気で、貧乏に耐えながら農業を続ける以外の方法は現在的にはありません。
あと4-5年もすれば状況は改善するかもしれません。
それぐらい無農薬での農業は長年ひたすら底をはいずり回る状況なのです。
安い農産物を買って、地元の農業をつぶして、結局とんでもない農産物を食べる羽目になるまで、私達は待つしか仕方ないのです。
長年理解されなかったせいで、街の人に理解を求める努力もしなくなりました。
ほんとに現場はボロボロなんですよ。
この状況からスタートするしか仕方ありません。
そのうち何とかなるでしょう。