一番大きな田んぼ(1反5畝)が一面のヒエです。
田車をやっても、株間は草が残ります。
田んぼが緑に見えるほどのヒエです。
田んぼの草をきれいに取るのは難しいのです。
草を取り始めると直ぐに水はにごります。
塾生は最初は1本づつ取っていたみたいです。
田車をもう一度やれば真ん中20センチは草がなくなるのですが、田車をやると水がにごって草の根元が見えなくなり取りにくくなると思ったそうです。
田んぼの草取りは草を手探りで取るのです。
同時に株間の土を動かすと言うか、土の中に手を入れ根っこごと抜いていきます。
たぶん文章では言いにくいので、実際にやって見せなければ、理解できないでしょう。
1本づつ抜いてたのではとんでもなく時間がかかります。
その上半分も抜いて無いので、最初からやり直しさせました。
田んぼの草抜きは本当につらい仕事なのです。
1日中かがんでの仕事なのです。
なおかつ、抜いた草はそこに置いておく事はできませんので、腰にぶら下げたビクに入れていくのですが、これが重くなってくると腰に来るのです。
抜いた草をびくに入れる前に、水を絞ってください。
水を絞ると草の重さは半分以下になります。
草を抜いたときに土が付いてくる場合もあります。
この土も丁寧に水で落とします。
草抜きは全てのケースで土を落とすのが基本です。
畑でも同じです。
これは農家では常識なのですが、手伝いの塾生ができないことのひとつです。
みんな草を抜いたら土を付けたままです。
土をつけたままの草は枯れません。
そのまま畑に置いておくケースでは、また畑に根づいてしまいます。
畑から草を出すケースでは、草は重くなるし、畑から大量の土を出す事になります、その上草を集めて置いておく場所でも枯れません。
草を抜いたらその場で土を落とす。
大事な事です。