死ぬのが怖くなくなる本。

投稿日: 2014年1月6日カテゴリー: ブログ

「極楽飯店」雲黒斎 小学館 1400円
雲黒斎の小説です。
面白いですよ。
死んであの世に行ってからのお話なんですが、向こうの世界の事を簡単に書いてくれてます。
真実はこんなもんなんだろうと思います。
話は死んで地獄へ行った一人の男性から始まります。
えっ地獄とか天国なんて本当にあるのですが、あの世は自分の思った通りになる世界なのです。
地獄でも天国でも何でもあなたの望みのままです。
しかし、何でも思い通りになるあの世ではあるのですが、どういうわけかまたこの世に戻ってくる人が続出。
考えてみてください、死んだ人は二度と死なないのです。
死の恐怖もありません、物は何でもありますと言うより何でも創造できるんでしょう。
この本の設定では予め何らかのものはあるみたいですが。
欲望も必要ありません。
何でも望みのままですから。
よく考えてくださいね。
本当にそういう世界に行ったら、最初はいいでしょうけど、そのうちに面白くなくなるでしょう。
なにしろ努力も、仕事も、何にもしなくていいんですよ。
望めば直ぐに望みはかなうのです。
これって面白いですか。
例えばゲームを考えてみてください。
全然引っかからないゲーム、スムーズにいくゲーム、これって面白いですか。
簡単にクリアーできないからゲームは面白いんでしょう。
あの世とこの世はワンセットのゲームなのです。
何でもかなうあの世がいやになったら、この世に来ます。
この世は自分では思ったように出来ません。
そしてまたあの世へ。
あれもしたかった、こうだったらよかったのになんて未練たらたらでまたこの世へ。
この繰り返しがいやになるまでこれが続きます。
これが問題なのです。
そう、死ねないのです。
唯一の解決策は「悟り」です。
気楽に行きましょう。
状況は決定的に悪いです。
これは良くなる芽だと思っておきましょう。
悪い状況にならないと分らない自分がいるからこのような状況になってるのです。
ともかく雲黒斎は面白いですよ。

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