お餅用に雑穀の精製をしてます。
雑穀の精製には循環式の精米機を使います。
循環式精米機を使った精製は技術的に結構難しいのです。
なにしろ詰まりやすいのです。
雑穀が入っていくところと、出て行くところ2箇所が詰まりやすいのです。
抵抗をかけないと中々精製ができないので、中くらいの抵抗をかけます。
抵抗は5段階ぐらいになってます。
この抵抗をある程度かけて、糠が多くなってきたら抵抗をかけるのを止めます。
糠は最初はあったほうがいいのですが、途中から少ないほうがいいので、糠が多くなり、雑穀の熱が上がってきたら糠を取り始めます。
つまり、ふるいを持ってきて、循環してる雑穀をふるいにいれ、糠をふるって、また精米機に帰していきます。
時間は6時間を見て置いてください。
細かいコキビ、アワ、ヒエは糠が落ちるところを、ここはネジで止まってるのですが、そのネジを外して、網の外側に、厚紙で網と同じ形状に加工したものを入れます。
内側は駄目です、外側です。
最後のほうは詰まりやすいのですが、我慢してやってください。
粒を確認して、粒のほとんどが精製されると終わりです。
食べてみてまだつぶつぶだと、再度1時間ぐらい精米機にかけてください。
一度糠を取ってから、再度精米機にかけるのもいいかもしれません。
この技術はまだ確立したものではありません。
雑穀の精製は、もし新しい精米機を買うのだったら、中のシャフトが2種類あって、雑穀用にやすり機能が付いたシャフトが付いてるものを買うと簡単に出来ると思います。
普通の循環式精米機は圧力で穀類自体のすり合いで殻と糠を取っていきます。
このため圧力をかけないと精製は出来ないのですが、糠には油が含まれてるので圧で固まります。
このため循環の途中で詰まってしまいます。
やすり式のシャフトなら圧をあまりかけなくても、穀類の糠は取れていきます。
特にタカキビとか、ヒエなんかは普通の循環式では中々難しいです。
籾摺り機と併用するとタカキビとヒエも循環式の精米機でも精製は出来ます。
精製は難しい方は、粉にして食べるのがいいのではないかと思われます。
世界的には粉にして食べるやり方が多いです。
結局雑穀はいろんな種類を作っても精製が大変なので、多くの地域でコキビしか作らなくなったのも無理はありません。
振り出しでも今年はタカキビは休みました。
げたとしてはコキビだけにしたいです。
手間がかかりすぎるのです。
5種類の餅を作るのはいいのですが、このためにどのくらい時間がかかってるか。
今のところは雑穀はますます消えていく運命でしょう。
何とか種だけでも更新していきたいのですが、それも限界は近いです。
もう少し踏ん張れば時代は変わるかもしれないのですが、そこまで踏ん張りきれるかどうかは分りません。