講談社。838円。
新書版で安いのでぜひ買って読んでください。
恐ろしい内容ですよ。
資本主義も行くところまで行ったように思います。
TPPは秘密交渉ですので内容は当たり前ですが秘密です。
交渉が妥結しても公開はしません。
秘密保護法が国会を通過するのは間違いないように思いますので、ますます実態が分らなくなります。
これからは何でもテロだと言えば逮捕できるようになります。
すでにデモで叫んでるのはテロに匹敵するなんて言い始めています。
これは衆議院の結果から分っていた事です。
日本はファッショの国になっていくでしょう。
こんな事を書けるのも何時までか分りません。
暗い時代の幕開けです。
選挙が不正におこなわれてる以上、これを何とかするのは非常に大変な事です。
さて、TPPの内容が知る事ができないのでしたらどうすればいいのでしょう。
それはNAFTA「北米自由貿易協定)が原型ですので、それを見てみます。
これの始まりのときに言われたのは、「関税がゼロになれば輸出が増えて、新しい雇用が生まれ国民の暮らし向きも良くなる」と言ってスタートしましたが20年後の現状はメキシコではアメリカから遺伝子組み換えのが1年間で800万トン輸入されるようになりました。
300万戸の農家が倒産しました。
農地はカーギル、モンサントなどの子会社に安く引き取られそこで遺伝子組み換えなどのトウモロコシが栽培されるようになりました。
残った農民は低賃金で過酷な労働に従事するしかありません。
日本で今大きなスーパーとかの量販店が進出して地元の店は半分以上駄目になり、地域の人は量販店のパートになってるのと同じですがもっと過酷でしょう。
残った農家も遺伝子組み換えのトウモロコシを栽培するしか生き残れる道はありません。
遺伝子組み換えの種子を使うには契約で農薬と化学肥料がセットになっています。
種は毎年買わなくてはなりません。
当然最初は無料です。
その後にだんだん料金は上がっていきます。
そしてモンサントの奴隷になってしまいます。
さらにメキシコにあったトウモロコシの原種もモンサントなどの会社が次々特許を申請して、ただいままでと同じに種を使って原種のトウモロコシを作ってる農家も特許料を支払わなくてはならなくなっています。
これは事実なんですよ。
今この地球上で起こってることです。
資本主義は最終的には一握りの勝者と大部分の敗者に別れるのです。
メキシコの主食トルティーヤは最初は安くなりましたが、加工業者はほとんど倒産して大企業だけになり、条約締結前の8倍になってるそうです。
最初は安く、だんだん値が上がり、最後は大幅に上がります。
これが彼らの戦略です。
日本も牛丼が50円になるといって首相ははしゃいでますが、最終的には恐ろしい金額になるでしょう。
メキシコ南部ではトルティーヤが食べれなくなったのも原因で武装蜂起が起こり、未だに南部の一部鎮圧が出来ない状況です。
つまり民衆は武装蜂起するしか残された道は無いところまで追い詰められたということです。
自由貿易協定で得をする国はありません。
得をする企業が在るだけです。
明日からできるだけほんの内容を紹介したいのですが、できれば自分で本を買ってください。
誰も関係ない人はいないはずです。
知りたくない人はどうぞお好きに。
やられまくってください。
知ったからと言ってどうなるわけでもないのですが。
せめて山奥でひっそりと暮らすしか仕方なくなって来たようです。