現在日本全国でまた世界中でミツバチの大量死が発生してます。
ミツバチの大量死は20007年に突然全世界的に大量に発生し始めました。
これ以前からあったのですが、この年からひどくなったという事です。
この大鹿村でもほとんどの日本ミツバチが居なくなりました。
大量死といっても死骸はほとんどないのです。
ある日突然消えてしまうのです。
ふりだしの日本ミツバチも2-3日前から異常が始まり、しばらくすると突然ほとんどのミツバチがいなくなりました。
これに関してほとんどの人は事の重大さが分かっていないようです。
問題はミツバチだけではありません。
世界中の蜂類とかそのほかの植物の交配を行なってる昆虫が激減してるのです。
問題が大きいのでこれから何回かこの問題を考えていきたいと思います。
参考文献は「蜂はなぜ大量死したのか」ローワン・ジェイコブセン 文芸春秋です。
プロローグ
私たちの食物の80パーセントが花粉媒介者のおかげで実っています。
他の動物たちの食物も同じです。
中国の四川省。
数千人の労働者が梨の木にぶら下がってなしの花に花粉を付けていってます。
果樹園には飛び交う蜂が見当たりません。
養蜂業の人達もこの地域には近づきません、農薬で蜂が死んでしまうからです。
ハワイのカウアイ島海上450メーターの断崖から一人の植物学者がぶら下がりオスのブリングハミアの花から花粉を取ってメスの花に移している。唯一の花粉媒介者だったスズメガが消えたので、彼らは自力では繁殖が行なえなくなってしまってます。
すでに他の島では絶滅してしまって、この島でも100本を切ってます。
ヒマラヤ山脈、破産した農夫たちがりんごの木を切り倒しています。
何年も掛けて灌漑、施肥、農薬散布をおこなったのにりんごは実を付けなくなってしまったのです。
ここでもリンゴ園の昆虫が消えてます。
メキシコ、バニラ農園の農民がバニラに受精させています。
1年に1度しか開花しないバニラの花には花粉を保護しているふたがあるのですが、そのふたの開け方を知っているハリナシミツバチは消えてしまいました。
他にこのトリックをマスターした受粉昆虫は居ません。
今日世界中のバニラ農園は人の手で受粉されている。
さて、人の手で受粉されない多くの植物はどうなるのでしょう。
多くの植物はそれぞれお得意の受粉昆虫が居てそれ以外の昆虫は花の内部に入れないようになってる場合も多いのです
今世界中でこの受粉昆虫を含めた、多くの昆虫が急激に姿を消していってます。
この大鹿村でもミツバチはほとんど見かけません。
大池で時々西洋ミツバチの変種みたいなのを見かけるのみです。
これは西洋ミツバチと日本ミツバチの交配種のような気がします。
この蜂を時々見かけるくらいで、他はほとんど見かけませんでした。
春からいつもはぶんぶんとうるさいくらいいろんな昆虫が桜とかいろんな木の花に群がってくるのに、今年は花アブと、マルハナバチだけしかいません。
それも圧倒的に少ない数です。
花アブだけは春に大量発生して家の壁に大量の花アブが止まってるのが異様でしたが、それでも花の周りを舞ってる数は総量で圧倒的に少なかったのです。
その中で日本ミツバチが突然消えました。