陰謀関係の本ばかり読んでるのですが疲れます。
ここに書く気になれないものが多いのです。
今は珍しく植物の名前の由来を考察した本を読んでます。
だそうです普通の植物の名前の本なら読まないのですが、中村浩さんは糞尿博士シリーズでも有名な方で面白いのです。
植物の名前もいろんな可能性が載っています。
前から思っていた名前の事でいろんなことが分かり面白い本です。
例えばシクラメン。
シクラメンの洋名はsowbread「豚のパン」だそうです。
豚のパンといっても豚がシクラメンの球根の部分が好きだそうです。
球根の部分は丸いのでパンというみたいです。
そこで明治17年に東大の大久保助教授がわめいを「ブタノマンジュウ」と付けたそうです。
直訳です。
本人は適切な名だと言って自慢していたそうです。
ブタノマンジュウでは今日のシクラメンの隆盛はなかったものと思われます。
牧野富太郎博士はこの美しい花にはふさわしくない名だとし、「カガリビバナ」と命名されました。
しかしこの名も定着せず、今の学名であるシクラメンが広く用いられてます。
もうひとつ
「イヌフグリ」
この名前はいつも話題になります。
あのかわいい花に犬のキン玉なんて名前をつけたのはどこのどいつだといつも思っていました。
これは果実の形がキン玉そっくりなわけです。
下駄は今まで花に入ってるスジから連想してフグリにしたものだと思っていました。
それでもあのきれいな花には似つかわしくない名前だとは思います。
「ひょうたんぐさ」という別名もあるそうですがあまり使われては居ません。
今までも瑠璃から草、とか瑠璃鍬形とかの名前も提案されましたが結局定着しなかったそうです。
なんとなくみんながこの名前に親しみを感じるのが、この名前が今まで残った理由だとは思います。
千葉県の柏付近ではこの花を「星の瞳」と呼ぶそうです。
この名もいいとはおもいます。
それでもどちらを取るかといえば「イヌフグリ」をとります。
捨てがたい名前の上に愛着まであります。
いまさら誰も変えれないでしょう。
それでも「星の瞳」という名もあるんですよというのは素敵だと思います。
この本は本当に面白いです。
時々紹介しますね。