古い民家の基礎の石の据え方。

投稿日: 2010年3月9日カテゴリー: ブログ

今、古い民家を修理してるのですが基礎の石が変なのです。
多くの石が斜めに置かれています。
これは大工のインチキのやり方で、斜めに基礎の石を置くと、その上に置いた床を支える大引の下の木が調整しやすいのです。
斜めの石に少し斜めの木を据えます。
木の上には床が来て、その上にたたきと言うのでしょうか、ふすまとか障子の下の溝が来ます。
この溝の高さ調整が難しいわけです。
そこでインチキをして、一番下にくさびを打ち、そのくさびの打ち込み具合で高さを調整してます。
当然ですが25年も経てば、くさびは腐ります。
斜めの礎石なので床を支えている木はズレます。
木がずれるので木はますます腐ります。
見事に25年で床は抜けてしまいます。
法隆寺の宮大工だった西岡さんに言わせれば,西洋釘の寿命は25年だそうです。
コンクリートの上の横に置いた木の寿命も25年と言ってましたね。
西洋の釘に対して和釘は先が段々細くなって行く四角の鉄で出来てます。
西洋釘は根元の丸い部分で抜けないようになっていますが、この部分が腐ってしまいます。
とめが無くなった釘は効かなくなり抜けます。
和釘は全体が斜めになってることで、全体で支えているので先が錆びても抜けないそうです。

肝心の基礎の石の据え方ですが、この間見た映画の中でお寺の礎石を据える時にまわりを細い棒で突いてました。
この方法だと女の人でもやれます。
今まで基礎は重い木を持ち上げては落とすやり方だったのですが。石の場合は棒でつついた方がまわりからもシメルことが出来ます。
この方法で石を据え直しています。
この方法だと床の決め方が難しいです。
もしかしたら斜めの石の方が優れたやり方なのかも知れません。
少しずれても床下に入りくさびを打てば済むわけですから。
これは今書きながら気がついたのです。
良い技術なのかも知れません。
床下があまりにもインチキ工法なので結局きれいに仕上げる気になれません。
つまり半分強の床をやり直して入るのですが、残り半分はそのままです。
いいとこ持って10年でしょう。
その時にまた全面的に手を入れるしかないでしょう。
今回はとりあえず、床を直してしまわないと駄目なので、応急修理です。
大工を頼む時は特に見えない所の作業の時にしっかり見に行かないとこんな仕事になってしまうのでしょう。

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