屋根の作り方。

投稿日: 2007年4月22日カテゴリー: ブログ

ヤギ小屋の屋根のメインの部分が終わったわけですが、屋根のやり方を簡単に説明します。
屋根の始めは棟です。柱を立てて屋根の一番大きな受けの部分です。
今回のヤギ小屋では1.8メートルに一本の棟を上げました。
コレは3,6とかもっと長くでも可能ですが、針の上に置く垂木は距離が長くなるほど強度の強いものにしなければなりません。
強度の強いものは、木を太くするより幅の広いものを使ったほうがいいです。
ふりだしではツウバイ材を多く使います。
ツウバイ材とは2×4材のことです。
アメリカでよく使われる工法の事ですが、規格が縦と言うか幅が4センチで横が12センチから色んなタイプがあって使いやすいためです。
また金具類も豊富です。
2×10になると横が30センチもありますから6メーターぐらいでもとばせます。
反対に丸太の材になると今度は財の重みで意外と距離はとばせません。3,6メーターぐらい飛ばすには10センチでは少しきついです。屋根ならいいかもしれません。
今回はひのきの丸太を使いましたが、一番細いのは4-5センチの直径です。
これは少し不安なのですが一番長いものは7メーターの材を使ったのでどうしても細い木も使わなければいけませんでした。ひのきは硬いので多分大丈夫だと思います。
この垂木の上に今回はコンパネヲ使いましたが野地板という薄い材を普通は使います。
この垂木の段階できちんと四隅が90度になってないと少しの狂いが大きく違ってきます。
げたはコレをいいかげんにするのでいつもコンパネをきったり大変です。
トタンも変になるのですが毎回適当にごまかします。
その野地板の上にルーフィングを張っていきます。コレは紙の上にコールタールを張ったものです。このルーフィングが終われば雨漏りがしなくなるので時にはそのまま1年ぐらい使う事もあります。そのまま住んでる人も知ってます。2-3年は持つのでそれもありかなと思います。
コレにはタッカーというホッチキスの大型みたいなものを使って止めていきます。
その上に屋根材ですが、貧乏人はトタン屋根です。
トタンには2種類の違うものが一組になってます。
端が山と谷になってます、コレを交互に使っていきます。普通は一山半重ねていきますが、ここは雪があるので2山半重ねていきます。
釘はカサ釘と言って帽子をかぶったような釘を使います。そのうえにスクリューになった釘が抜けにくいのでそれを使います。
釘は3山あけて打っていきます、釘と次の釘はトタンの長さにも寄りますが4-50センチごとに打っていきます。縦の重ねは20センチとります、これも雪があるので10センチではもります。
トタンの重ね目はとたんが2枚なので打ちにくい、大変なのは縦との重ね目で4枚のトタンに釘を打つので簡単に通りません、ここで何回も指を打つのでいまだ
に指が痛い、全部で100回以上うつので最後には違う指を使わないとだめになります。「ここいらはやった事のない人にはわからないでしょう」
このように屋根は作ります。

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